両建てとは?バイナリーオプションで両建てはリスクヘッジに使えるか?

POST:2021/11/24UPDATE:2021/11/26

 FXの世界では、しばしば両建てという手段が用いられます。

 FXで行えるのですから、理論上はバイナリーオプションでも取れる手法ですが、これまでそれらに取り組んでこなかった方にとっては、具体的にどのようなものなのか、メリットやデメリットについてよく分からないのではないでしょうか。

 今回はこの『両建て』について触れながら、バイナリーオプションで活用できるものなのかについて考えていきたいと思います。

両建てとは

 FXにせよバイナリーオプションにせよ、為替レートの騰落を予測し、買い(ハイ)か売り(ロー)のどちらかにエントリーするのが一般的な取引方法です。

 両建てで行うのはどちらかというと、どちらにもポジションを取ります。

 そもそも、ポジションを取ることを『ポジションを建てる』ともいいます。

 両建てに関しては、

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 こちらのファイブスターズマーケッツに関する記事で一瞬だけ触れた他、

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 こちらでは、両建てはハイロードットコムでは禁止事項であるとお伝えしました。

 より正確にいうと、両建てとは、同じ金融商品における買いポジションと売りポジションを同時に保有することを指し、詳細は後述しますが、税金の翌年への繰越や長期トレード中の突発的な短期トレードなど、FXにおける同一の通貨ペアにおける両建ての場面はチラホラとあります。

 ただ、多くのトレーダーやFXのブローカーは、両建てを好んで使用したり推奨したりすることはあまりないようです。

両建てするメリットとデメリット

 そもそも、同じ通貨ペアで両建てするメリットはあるのでしょうか。また、具体的なデメリットはどのようなものがあるでしょう。

 以下の項目では、主にFXにおける両建てのメリット、デメリットについて触れています。

両建てのメリット

 まず、両建てするメリットについてですが、これには大まかに以下のようなものがあります。

  • リスクヘッジ
  • 税金対策
  • 長期投資をしながらの短期投資が可能

メリット1・リスクヘッジ

 売りと買い、双方に同じ額のポジションを建てることで、急な為替レートの変動が起こったとしても、双方のポジションで相殺されるため、為替差損は発生しません。

 また、片方のポジションは必ず含み益が生じており、どこかしらのタイミングで片方は損切りを行い、同時に逆側にポジションを建て直すなどの方法も取れます。

 このような、保有するポジションを決済すると同時に反対側にポジションを建てることを『ドテン』と呼びます。

メリット2・税金対策

 これは主に、年末に差し迫った際に含み益のあるポジションを保有している場合のメリットです。

 仮に、現時点までにすでに得た利益が19万あり、今保有しているポジションを決済すると、1万円の利益発生が確定しているとします。もしそのポジションを年内に決済すると利益が20万となり、税金が発生してしまいます。

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 上記ページはバイナリーオプションにおける税金の話ですが、税金の考え方そのものはFXでも同様です。

 しかし、決済せずに翌年に繰り越すと、為替レートの急変によるリスクも抱えなければなりません。そこで、含み益が出ているポジションとは逆側にポジションを建てることで、この含み益を持ち越しつつ、為替急変のリスクにも備えるということが可能になります。

メリット3・長期投資をしながらの短期投資が可能

 例えば、上昇トレンドが続く為替レートにおいて、長期的には買いポジションを保有しつつ、短期投資でも利益を狙う場合、一時的に売りポジションを保有する場面もあるかと思います。1つの通貨ペアに対し両側にポジションを建てているので、これもまた、両建てであるといえます。

 ただしこれについては、長期投資と短期投資を同時に行う場合、意図せずとも発生しうる状況であることから、両建てとは呼ばない場合もあります。

両建てのデメリット

 続いて、両建てのデメリットについて。これは主に、以下のようなものがあります。

  • 実は損が出やすい
  • 場合によってはロスカットが早まる

デメリット1・実は損が出やすい

 FXにおいては、為替差以外にも損益の要因があります。

 1つは、通貨ペアの金利差によって生じるスワップポイント。金利差次第で利益にも損失にもなり、ほぼ毎日付与されることから、通貨ペアのポジションを長期保有する際には気をつけたいものです。

 さて、このスワップポイント。買いポジション時と売りポジション時で同額でない場合があります。もしマイナススワップ(スワップポイントがマイナス値の場合)、毎日そのコストを支払わなければなりません。

 もう1つはスプレッドです。これは単純に、両建て=取引2回分ということで、片建てのときと比べて倍のコストが掛かります。当然、取引回数が増えるほど、スプレッドも嵩んでいくことになります。

デメリット2・場合によってはロスカットが早まる

 FX業者によっては、同じ通貨ペアの売りポジションと買いポジションの合計を比較し、高い方のみの証拠金で取引が可能なところもありますが、それぞれのポジションに対して証拠金がかかってくる場合もあります。

 もし後者の場合で、値動きが急な騰落を見せ、スプレッドが拡大した場合、口座資金に余裕がある状態でも口座の評価損が増加し、ロスカットに繋がる恐れがあります。

バイナリーオプションで両建ては役立つ?

 さて、ここまでは両建て全般における話でしたが、バイナリーオプションに限定した場合、どうなるのでしょうか。

 まずバイナリーオプションには、日をまたいでポジションを保有することで付与されるスワップポイントや(スプレッドがある取引を選択しない限り)スプレッドはありません。よって、その点が絡むメリットやデメリットは考慮する必要はないでしょう。

 また、年末の税金対策に関しても、そもそもバイナリーオプションでのポジションは長期保有できないため、考慮外です。となれば、長期投資しながら短期投資という点も、意味をなしません。

 それを踏まえた上で、バイナリーオプションで両建てをする意味はほとんどないと考えられます。

リスクヘッジは可能だが

 バイナリーオプションにおいても、両建てはリスクヘッジとして使うことは可能です。実際、ファイブスターズマーケッツのヘッジ=両建て機能は、それを目的として利用されます。

 しかし、バイナリーオプションでリスクヘッジ目的での両建ては、ファイブスターズマーケッツ以外では使い物にならないと考えていいでしょう。

 その理由は、バイナリーオプションでは決済までの期間が決められているからです。

 仮に、1,000円でハイエントリーしたとして、決済前にレートが下落しているとします。ここでリスクヘッジ目的でローエントリーしたところで、それは決済のタイミングが異なる別の取引でしかありません。決済のタイミングを自分で決められるFXや、後付でヘッジ可能なファイブスターズマーケッツとは違うのです。

 では、決済のタイミングが決まっている国内バイナリーオプションやM-transactionalのハイ&ロー取引などではどうでしょうか。

 国内バイナリーオプションの場合、決済までの残り時間もポジション代≒ペイアウト率に影響します。状況次第では損失の削減は機能するでしょうが、それがどの程度のリスクヘッジとなるかは、期待するほどのものではないのではないでしょうか。

 M-transactionalのハイ&ロー取引については、エントリーの締め切りが決済の10分前と非常に早く、決済時に損益がどうなるかを予測するのは至難です。こちらも、両建てが有効な盤面はそうないと思われます。

まとめ

  • 両建てとは、1つの金融商品(通貨ペア)で、売り(ロー)と買い(ハイ)のどちらのポジションも建てること
  • リスクヘッジ目的や税金対策に使われる
  • バイナリーオプションではあまり使い道がない

 先述の通り、海外バイナリーオプションのハイロードットコムでは、両建ては規約によって明確に禁止されています。

 これについては、『ハイロードットコムの最大ペイアウトは、ターボスプレッド取引の2.3倍』であることから、スプレッドがあるとはいえ、両建てすることで高い確率で利益が出るから禁止されたのではと思われます。

 他の業者については、そもそもペイアウト率が2倍を超えるものはなく、ファイブスターズマーケッツ以外では、両建てを行うメリットは見えませんでした。

 決済タイミングがエントリー時点で決まっているバイナリーオプションでは、両建てを無理に使う必要はなさそうです。

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