トレンドラインの正しい引き方とバイナリーオプションで活用する方法

POST:2021/08/30UPDATE:2021/10/18

 現在の為替が上昇トレンドなのか、それとも下降トレンドなのか、把握することは、バイナリーオプションでも重要です。

 移動平均線やボリンジャーバンドを用いれば、直感的にトレンドを把握できることは、過去の記事においてご紹介しています。

移動平均線はバイナリーオプションでどう見る?グランビルの法則も徹底解説

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ボリンジャーバンドはどう活用する?ローソク足との関係をしっかり把握しよう

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 今回ご紹介する『トレンドライン』は、ローソク足チャートから直接導き出せるトレンドの把握方法にして、様々な状況を読み解くのに便利な分析方法です。

トレンドラインの引き方

 ごく簡単にいってしまえば、上昇トレンドなら、起点となるローソク足の安値と、それより切り上げたローソク足の安値を結び、下降トレンドなら、起点となる高値と、それより切り下げた高値を結んだ線が、トレンドラインです。

 ……さて、ここで問題です。この『起点となる安値/高値』とは、また、『それより切り上げた安値/切り下げた高値』とは、どのローソク足のことを指すでしょうか。

 単にそれっぽい山の頂点や谷の底を結べば、トレンドラインが出来上がるというわけではありません。

 高値や安値には、しっかりとした定義付けが必要なのです。

高値と安値の定義付け

 実のところ、高値と安値の明確な定義づけの方法はありません。

 ですが、アメリカの有名投資家であるラリー・ウィリアムズの書籍によって、スイングハイ・スイングローという方法が確立されており、多くのトレーダーは、これに倣って高値と安値を定義づけしています。

 両者の具体的な定義は……

スイングハイ
最高値より低い高値のローソク足が、最高値のローソク足を中心に左右6本出来る
スイングロー
最安値より高い安値のローソク足が、最安値のローソク足を中心に左右6本出来る

 となっています。

 具体的にどういった状態なのかは、簡単な図をご用意しましたので、こちらをご覧ください。

スイングハイ スイングロー

 見るべきは終値ではなく高値/安値のほうですのでご注意ください。

 終値が条件に適合しても、高値/安値が超えている場合、条件が成立していません。

 6本というのは氏の経験則に則った最適解であり、必ずしも6本でやる必要はないのですが、ひとまずはこの定義で考えるようにしましょう。

 あるいは、ビル・ウィリアムズ系インジケーターの『フラクタル』を利用するという手もあります。そちらについては下記を御覧ください。

ビル・ウィリアムズ系のインジケーター一挙解説!バイナリーオプションで役立つのか

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 これを把握しておくと、横ばいに見えるローソク足チャートからでも、簡単に高値や安値を見つけることが出来るようになります。

 チャート分析にも一貫性が出てきますので、是非習得してください。

 さて、これを踏まえた上で、いよいよトレンドラインを――引く前に、もう2つ決めておかなければならないことがあります。

 それは、どのローソク足を起点とするのかと、ヒゲと実体、どちらを線で結ぶかです。

トレンドラインの要所となる『押し安値/戻り高値』

 トレンドラインを考える上で重要な『押し安値/戻り高値』。これがどういったものかというと、

押し安値
直近の高値更新の起点となった安値
戻り高値
直近の安値更新の起点となった高値

 これを簡単な図で表すと、以下のようになります。

押し安値 戻り高値

 トレンドラインは、起点となる値と押し安値、戻り高値を結ぶことで形成されます。上昇トレンドラインを引く際の起点は、レートが上昇を始めた部分の安値、下降トレンドラインではレート下降が始まった部分の高値を選びましょう。

ヒゲと実体、どちらを結ぶ?

 これについては、実のところどちらでも構いません。

 ヒゲ同士を結んでトレンドラインを書いているトレーダーもいれば、実体で引いているトレーダーもいます。

 ここはお好みに合わせて決めてしまっていいかと思います。

 ただし、だからといって「今日はヒゲ、明日は実体」みたいな一貫性のない引き方はなしです。一度『ヒゲを結ぶ』と決めたら、それを続けてください。

 どうしても決められないのなら、ヒゲ同士を結ぶようにしましょう。

トレンドラインを引くタイミング

 トレンドラインは、焦ってバタバタと書き込むようなものではありません。しっかりと引くべきタイミングを見極めるのも重要です。

 そのタイミングとは、起点とした『高値/安値』の次に『戻り高値/押し安値』が現れたときです。

間違ったトレンドラインの引き方

 こちらは、まだ押し安値が決まっていない段階で、早々に上昇トレンドラインを引いてしまった場合です。

 このあと直前の高値を更新するかどうかは、まだ分かりません。仮の上昇トレンドラインを記入するとしても、性急すぎます。

正しいトレンドラインの引き方

 しっかりと押し安値が決まってから、初めて上昇トレンドラインを引くことが可能になります。

 図では起点を含めて2点でトレンドラインを引いていますが、3点で引いたほうがより確実なラインが引けます。

トレンドラインの引き直しと無効化

 正確なトレンドラインを引けていたとしても、その後のレートの変化によっては、トレンドラインを引き直す必要が出る場合があります。

トレンドラインの引き直し01

 当初引いたトレンドラインを割り込んだ安値が記録されました。さて、皆さんならどうしますか?

 もし、新しい安値でトレンドラインを引き直すと考えた方は、ちょっと待ってください。

 トレンドラインを引く際の基本は、押し安値、戻り高値が現れたときです。これは引き直す際も変わりません。

 図の状況では、トレンドラインを割り込んだ安値が押し安値になるかどうかは、まだ分かりません。ここで引き直してしまうと、トレンドの転換点を見誤る可能性があります。

トレンドラインの引き直し02

 このように、トレンドラインを引き直す際にも、しっかりと押し安値が生まれてから引くようにしましょう。

 では、この状況はどうでしょう。

トレンドラインの無効化

 途中までトレンドラインに沿って上昇トレンドを形成していますが、図ではトレンドラインを割り込んだ安値が現れています。

 まだ押し安値が見えないので引き直さないというのはお分かりいただけるかと思いますが、このあと、このレートはどう動くと予測されるでしょうか。

 ここで見るべきは、トレンドラインを割り込んだ直前の高値。見てみると、その前の高値を下回っています。

 こうなってくると、トレンドの終わりが見えてきます。

 勿論、このまま再度高値を更新した際に、新たなトレンドラインを引くこともできなくはないですが、元のトレンドラインよりも勾配は緩やかになり、いずれにしてもトレンド終了が近いと推測できます。

 こういった、これ以上トレンドラインを引き直せない状況を、トレンドラインの無効化(ブレイク)といい、多くの場合トレンド転換のサインとなります。

上値抵抗線と下値支持線

 上値抵抗線は、下降トレンドの際に引く下降トレンドラインのことを指し、トレンド発生中はこれ以上値が上がらないラインとして見ることが出来ます。

 下値支持線はその逆で、上昇トレンドでこれよりは値を割らないラインと捉えられます。

 先述の無効化(ブレイク)は、この想定が崩れた状態です。このことからも、トレンドの転換が予測されると考えることも可能です。

レンジ相場、あるいはボックス相場

 チャートは何も、常に上昇トレンド、下降トレンドというわけではありません。

 これらを『トレンド相場』と呼ぶのに対し、レートの値動きが上昇傾向にも下降傾向にもない相場のことを、『レンジ相場』、あるいは『ボックス相場』と呼びます。

レンジ相場

 FXでは、このタイミングで超短期取引(スキャルピング)を行い、細かく稼ぐ方もいます。ですが一般的には、レンジ相場は『休み』と捉えます。

 バイナリーオプションの場合、スキャルピング同様稼ぎ時と考えることもできます。特に海外バイナリーオプションは、分単位の短期取引がメインとなっていますので、1分足のローソク足チャートなどからレートの流れを予測し、利益を狙ってもいいのではないでしょうか。

 レンジ相場では、上値抵抗線、あるいは下値支持線での反発を狙った逆張りがおすすめです。

   ただし、レンジ相場ではレートの動きが予測しづらいため、利益を全く出せないことが少なくありません。

 慣れない内、資金力が少ない間は、トレンドに乗った素直な順張りで利益を出したほうがいいでしょう。

レンジ相場からトレンド相場へ

 レンジ相場は、主にトレンド相場の間で現れます。そして、レンジ相場からトレンド相場へ切り替わる際には、非常に強い勢いのトレンドが生まれることが多い傾向にあります。

 レンジ相場の上値抵抗線、あるいは下値支持線を突き抜けた(ブレイクした)際には、そのトレンド方向への順張りを狙いましょう。

 ただし、突き抜けた直後は、まだそのまま上昇するか、それとも戻ってくるのか、実ははっきりしていません。

 より確実性を求めるなら、ブレイク後のローソク足が、トレンド方向に長いかどうかも確認しましょう。

 もしトレンド方向に長いローソク足が出た場合、だましの可能性は低くなります。

ロールリバーサルとは

 レンジ相場がブレイクしたあとに、上値抵抗線が下値支持線に変化したり、逆に、下値支持線が上値抵抗線に変わることがあります。

 これを『ロールリバーサル』と呼びます。

 これは、例えば上値抵抗線をブレイクした場合で考えると、ブレイクしたことでレートが上昇すると読んだトレーダーが買いポジションを取ることで値が上昇し、ある程度上がったところで、元の下値支持線や、ブレイク時に買いポジションを取ったトレーダーが売りに走ることでレートが下降、その後、ブレイクの際に買い逃していたトレーダーが、元の上値抵抗線付近で買いポジションを取ることで再度上昇を始めるという流れで発生します。

ロールリバーサル

 これによって新たなレンジ相場が形成され、かつての上値抵抗線は下値支持線へ、役割転換を果たします。

 ちなみに、レンジ相場は、上値抵抗線と下値支持線が平行なもの以外にも、片方だけが時系列に平行で、もう一方が近づいてくる『三角形型』や、上下のラインがどちらからも近づいていく『ペナント型』などがあります。

バイナリーオプションでどう活用するか

 トレンドラインは、現在のトレンドの方向性を示すだけではなく、トレンドの転換点や、レンジ相場の状況が見やすくなる線です。

 バイナリーオプションでトレンドラインを活用する際には、すでに述べたことではありますが、

トレンド相場
順張り。ただしトレンドラインが無効化されたら逆張りも考える
レンジ相場
上値抵抗線、あるいは下値支持線での反発を考慮して逆張り。ブレイクしたら順張り

 この点を意識してみましょう。

まとめ

  • トレンドラインは焦って引かない
  • 高値/安値の基準を正確に取る
  • トレンドラインが無効化されたらトレンド転換のサイン
  • レンジ相場では逆張り、レンジ相場をブレイクしたら順張りで

 人によっては、トレンドラインをそこまで重視せず、他の指標の補完程度に利用している方もいます。

 実際、トレンドを見るだけなら、わざわざトレンドラインを引く必要はありません。トレンドの転換やブレイクのタイミングも、ローソク足単体や酒田五法を用いて判断できる場合もあります。

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 ですが、あって困るものでは決してないので、覚えておいて損はないでしょう。

 今回は簡略化のために、図で示したレートの動きを直線的に表しましたが、そのようにきれいな動きを見せることは稀です。

 あくまで、そういう流れという認識でお願いします。

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