国内と海外でバイナリーオプションはこれだけ違う!

POST:2021/08/13UPDATE:2021/10/19

 バイナリーオプションを提供する業者には、国内業者海外業者が存在します。

 国内業者は日本国内に拠点を置くバイナリーオプションのブローカー。海外業者は国外に拠点があるブローカー。極めて簡単にその2つの違いをまとめるとすればそういうことになりますが、では、具体的にはどの程度違いがあるのでしょうか。

 今回は、バイナリーオプションの国内業者と海外業者の違い、取引業者を選ぶ際の注意点など、実際にバイナリーオプションに挑む前に把握しておくべきポイントをお話します。

 そもそもバイナリーオプションがよく分からないという方は、こちらを御覧ください。

バイナリーオプションとは?リスクやデメリットは?FXとは違うの?

バイナリーオプションとは?リスクやデメリットは?FXとは違うの?

国内バイナリーオプション業者は規制されている

 現在、金融庁の認可を受けた国内業者が提供するバイナリーオプション取引は、2013年11月に施行されたルールが適用されています。

 このルール≒規制内容が、国内と海外のバイナリーオプション業者の最大の違いです。

 具体的にどう違うのかは次項にて説明いたしますが、何故、バイナリーオプションは規制されてしまったのでしょうか。

何故規制されたのか

 この規制は、日本独自に設けられたものですが、元々は、国内のバイナリーオプション業者も、海外の業者と同じルールで運営されていました。

 それが一変したのは、2013年。順を追って見ていきましょう。

2013年7月3日
「金融商品取引業に関する内閣府令」及び「金融商品取引業者等向けの総合的な監督指針」の一部改正が公布される。
2013年7月18日
上記に伴い、一般社団法人金融先物取引業協会が、個人向け店頭バイナリーオプション取引業務取扱規則、並びにそのガイドラインを制定。
2013年8月1日
前述の内閣府令による公的規制の実施。これに伴い、規制前のバイナリーオプションへの新規参入の停止。
2013年11月30日
国内における規制前ルールでのバイナリーオプション停止。

 何故規制されることになったのかについては、BO取引業務取扱規則のガイドライン中に、こう記載されています。

 そもそも、オプションは定められた権利行使期限(満期)において、オプション自体が消滅するため、原資産のように顧客が長期にわたって保有するには適していない金融商品であり、さらには、極めて短期間に満期となるオプションを投機的な取引に用いるならば、いわゆる賭博との境目が無くなり、金融商品取引全体の発展に好ましからざる影響を与える可能性があるとの意見も見られるところとなっています。

個人向け店頭バイナリーオプション取引業務取扱規則に係るガイドライン

なーんでこういう公的な文書って読みづらさを優先したような文章ばっかなんでしょうか。

 要するに、『オプションの短期取引はほとんどギャンブルと一緒なので禁止します』ということで、国内に拠点を置く金融商品取引業者は、従来のルールでバイナリーオプション取引を提供できなくなりました。

 極めて短期間に満期となる=30秒や1分などで決済されるオプションが問題となっただけであり、バイナリーオプションそのものがギャンブルと同様とされたわけではありません。

バイナリーオプションはギャンブル?投資?投機?

バイナリーオプションはギャンブル?投資?投機?

 これ以降は、特に何か追加で規制されるということもなく、取引されています。

国内と海外のバイナリーオプションの違い

 それでは、この規制によって、国内と海外のバイナリーオプションに、どの程度の違いが生じたのでしょうか。

決済までの時間

 バイナリーオプションが規制される原因の1つとなったのは、満期までが非常に短いオプションの取引。当然、そこは規制の対象となりました。

 現在、国内で認可を受けたバイナリーオプションは、取引開始から満期までの時間を、最低でも2時間設けなければなりません。

 この2時間の中で、任意のタイミングでエントリーするのが、国内のバイナリーオプション取引です。

 海外のバイナリーオプション業者では、満期までの時間はかなり自由に選べます。

 元々、バイナリーオプションは短期取引による利益の獲得が魅力の取引方法です。国内の規制に該当しない海外バイナリーオプションでは、満期まで1分や3分、5分といった取引時間が用意されています。

 ハイロードットコムなど、一部の業者は30秒取引を導入しているところもあります。

 また、これらの短期的な取引の場合、満期までの時間は、エントリーした時点からカウントする場合が多いです。

 5分で満期の短期取引に12時にエントリーした場合、決済は12時5分です。

取引方法の違い

通貨関連店頭バイナリーオプションの権利行使価格は、判定時刻の2時間以上前に決定します。原則として、取引期間(時間)中の権利行使価格は固定します。お客様の注文の都度、注文時のアットザマネーを権利行使価格とする取引の仕組みを利用することはできません。

 金融先物取引業協会ではこのように規定しています。どういうことかというと……

海外BOの取引方法

 海外バイナリーオプションの取引方法は、上の画像のように決済のタイミングで、エントリーした時点の価格よりも上がっているか下がっているかを予測します。これを『ハイロー取引』『ハイロー方式』などと呼びます。

 これが国内になると……

国内BOの取引方法

 と、予め決められた価格のラインを上回るか下回るかを予測する『ラダー型』の取引となっています。

 ラダー型以外にも、決済時に価格が一定の範囲内に収まるかどうかを予測する『レンジ型』を採用しているところもあります。

 これにより、従来は単純に現在の価格よりも上がるか下がるかを考えればよかったバイナリーオプション取引が、現在の価格がどこまで動くかを予測する取引へと変化したのです。

ペイアウトの違い

 海外のバイナリーオプションでは、ポジションの購入額は、上限や下限に収まるなら、こちらで自由に設定することが出来ました。

 ですが国内のバイナリーオプションでは、ポジションを得るのに必要な金額はコチラで変更できません。それどころか、購入金額は、おおよそ50~1,000円の幅で、現在のレートや判定までの残り時間に従って変動します。

 その代わり、国内の場合だとポジションを複数枚購入することで額を増やせますので、一回の取引で1,000円以下しか使えないというわけではないんですが。

 ペイアウトに関しても、国内と海外のバイナリーオプションでは随分違います。

 海外のバイナリーオプションのペイアウトは、購入した金額に予め決められたペイアウト倍率を掛けたもの。ペイアウト倍率が1.9倍なら、1,000円購入で1,900円のバックがあります。勿論、予測を外した場合は購入分の損失です。

 国内だとどうでしょう。国内のバイナリーオプションの場合は、1つのポジション=1Lotに対するペイアウトは固定です。大半の国内バイナリーオプションでは、1,000円/1Lotとなっています。

 ですので、もし500円の予測が当たった場合は500円の利益、900円の場合だと100円の利益ということになります。1Lotの金額は予測が当たりやすければ当たりやすくなるほど高額になるため、その分利益は出づらくなっています。

その他国内外で違うこと

 大きな違いは上記のとおりですが、それ以外にも規制前と規制後で変わった部分は少なくありません。

 また、規制とは関係なく、国内外で異なる部分もあります。

国内は初心者は取引できない?

 海外バイナリーオプション業者での口座開設は、その業者によって多少異なりますが、これまでの投資・投機経験は問われません。

 しかし、規制後の国内バイナリーオプションに取り組むためには、一定の知識と取引経験が必要です。

知識の確認

 バイナリーオプション取引を行うにあたり、必要と思われる基礎的な知識について、お客様のご理解の程をご確認いたします。バイナリーオプション取引を取り扱う会員各社では、ホームページなどを通じて、バイナリーオプション取引にかかる基礎的知識の学習コンテンツをご提供いたします。取引のお申込み前にご自身で基礎的知識をご確認いただくことをお勧めします。なお、基礎的知識が十分でないと判断した場合には、お取引の手続きを停止いたしますが、各社の学習コンテンツなどにより、基礎的知識を補完いただき、後日あらためて、取引開始のお手続きを進めてください。

取引経験

 バイナリーオプション取引をお始めいただくには、原則として、あらかじめ流動性の高い金融商品やFX、有価証券オプション、商品先物などのデリバティブ取引について、一定程度の投資経験をお持ちであることが必要です。

 つまり、一切投資経験のない初心者は、国内のバイナリーオプションに挑戦できないのです。

税金の種類と確定申告

 これについては別途記事をご用意いたしましたので、詳細はそちらをご参照ください。

バイナリーオプションの利益に税金はかかる?国内と国外の違いや税金対策について解説

バイナリーオプションの利益に税金はかかる?国内と国外の違いや税金対策について解説

 簡単に情報をまとめると、国内バイナリーオプションは税率は一律で、海外バイナリーオプションは他の所得と合算して税率を算出する総合課税。利益の額によってはかなりの税金を持っていかれます。

国内と海外どちらがオススメ?

 日本国内に拠点を置くバイナリーオプション業者は、金融先物取引業協会に登録=金融庁に登録した業者です。

 一方、海外の業者は金融庁に届け出ることなく、従来のバイナリーオプション取引を継続しています。

 国内と海外、それぞれのバイナリーオプションを利用するデメリットから、どういう人がどちらに適しているのかを見ていきたいと思います。

国内業者の場合

 国内のバイナリーオプション業者を利用するデメリットは、すでにお察しかと思います。

 稼ぎづらいんです。

 高いペイアウトも期待できない、そもそも判定までが長い、それ以前に初心者が参加できないと、規制の結果、ハードルが上がって旨味が下がったというのが、現在の国内バイナリーオプションです。

 ただ、金融庁に届出済みということで、安全性は高いといってもいいでしょう。

 金融庁のページにも書かれていますが、『金融商品取引法の登録を受けた業者と取引を行う場合であっても、その業者の信用力などを慎重に判断することが必要』です。

海外業者の場合

 海外のバイナリーオプション業者は、金融庁に登録していません。

 実は、日本国内に拠点をおいていない業者であっても、日本国内の人間を相手にするのなら、金融庁へ登録しなければなりません。

 金融庁のバイナリーオプション取引にあたってご注意ください!のページに書かれているとおり、『無登録業者と取引した場合は、トラブルが生じても無登録業者への追求は極めて困難』、つまり、利用自体に違法性はないものの、完全な自己責任になります。

 人気の海外バイナリーオプション業者である『ハイロードットコム』も『ファイブスターズマーケッツ』も、金融庁へは登録していません。にもかかわらず、日本人向けのサービス展開をしていることから、金融庁から警告も受けています。

まとめ

  • 国内バイナリーオプションは規制されている
  • 海外バイナリーオプションは規制対象外
  • 安全を取るなら金融庁に登録している国内業者
  • 多く利益を出したいなら海外業者

 さて、バイナリーオプションに関して規制が進んでいるのは、実は日本に限った話ではありません。

 むしろ、取引すること自体は制限されていない日本は、世界的に見てゆるいといってもいいかも知れません。

 2019年3月にはイギリスが、7月にはEU加盟国が揃ってバイナリーオプションを禁止し、かつてハイロードットコムが拠点をおいていたオーストラリアでも、2021年4月からバイナリーオプションが禁止されています。

 アメリカは、自国内のライセンスを持つ、ブローカーが自国民に対してサービスを提供する場合にのみ、バイナリーオプションを許可しているようです。

 ……そう、実は、バイナリーオプションを禁止としている国のほうが多いのです。

 その理由の多くは、日本国内で規制された理由と似ています。本来なら金融商品の取引として扱われるべきところ、その取引方法の単純さからギャンブル扱いされ、投資家を守るために、世界各国で規制が進んでいます。

 ……そう考えると、バイナリーオプションはあまりオススメできる取引方法ではないのかも知れません。

 しかし、リスクを把握した上でしっかり取り組むのなら、取っ付きやすい取引というのも事実といえるのではないでしょうか。

オススメの海外バイナリーオプション

新着記事

トップに戻る