バイナリーオプションとは?リスクやデメリットは?FXとは違うの?
UPDATE:2022/05/26
バイナリーオプションをご存知でしょうか?
近年、副業として、株式などの投資信託や外貨取引のFXを始める方が増えています。その中でもバイナリーオプションは、少額から資金を増やしやすく、ややこしいルールもないことから、初心者の方に人気の為替取引として人気です。
とはいえ、具体的にどういったものか、同じ為替を取り扱うFXとどう違うのか、よく知らないという方も少なくないかと思います。
本記事では、バイナリーオプションとはどういった取引なのか、FXとバイナリーオプションとの違い、把握しておくべきリスクをご紹介します。
これからバイナリーオプションを始めようという方、バイナリーオプションに興味があるという方は、是非ご覧ください。
- バイナリーオプションとは
- バイナリーオプションは本当に儲かるのか
- バイナリーオプションとFXの違いって何?
- バイナリーオプションとFX、どっちを始めたらいい?
- バイナリーオプションのリスクやデメリットは?
- 初めての資産運用ならバイナリーオプション
バイナリーオプションとは
あえて小難しい答え方をするならば、バイナリーオプションとは、
バイナリーオプションは、為替相場や株価指数などを対象に、あらかじめ決められた時点、期間の騰落を予測し、ある値よりも高いか低いか、一定の範囲に収まっているかなど、二者択一で選ぶ取引です。
……硬いですね。バキバキに噛み砕きましょう。
バイナリーオプションとは、ある商品の値段が、この先上がるか下がるかを予想する取引のことです。
トランプでいうところのハイ&ロー、サイコロの丁半によく例えられます。
だいぶ薄味にしてみましたが、どうでしょう?
まあ、流石にこれではざっくりとしすぎているので、より詳しく見ていくことといたしましょうか。
値動きを予測する商品って?
ある商品、と言いましたが、一体どんな商品なのでしょうか。
それは例えば、『お金』。
ご存知の通り、国によってお金の単位は様々。そして、それぞれの国家間におけるお金の価値は、一定ではありません。
ある日、1万円で100ドルに両替したとします。そして後日、その100ドルを円に両替すると、なんと9,500円だった……これは、円の価値が上がったことで、1ドルで手に入る円が少なくなった結果です。これを『円高』と呼びます。逆の場合はもちろん『円安』です。
数字だけを見ると、円が下がっているほうが円安と思ってしまいそうになります。
ドルを基準とした表現なのでこうなってしまうわけですが、ややこしいと思ったら、
- 円の数字が下がった→円高
- 円の数字が上がった→円安
と覚えてしまいましょう。
バイナリーオプションでは、例えば1時間後に『1ドル=100円』よりも円安になるか円高になるかを予測して、正解すれば利益が、外せば損失が出ます。
これを用語を用いて言い換えると、『1ドル=100円』は『為替レート』、円安は『レートが上昇』、円高は『レートが下落』となり、
バイナリーオプションとは、為替レートが上昇するか下落するかを予測する取引のことです。
となるわけです。なるほど、だいぶそれっぽくなりました。
実際には日本円とアメリカドルの以外の為替レート、金や銀といった先物商品の値段、ビットコインなどの仮想通貨も取引に使えますが、ひとまず今回は円とドルの通貨ペアに絞ってお話したいと思います。
どうやって利益が出るの?
では、どうやって利益が得られるのでしょうか。ここからは海外のバイナリーオプション業者を例に進めさせていただきます。
仮に、1時間後の為替レートが、現在のレートよりも上がると予想したと仮定します。先述の通りこの予想が当たれば利益が手に入り、外せば損失が発生するわけですが、その具体的な流れをご説明いたします。
まずは取引に参加するため、私はこう予想しましたというチケットを購入します。チケット代は、利用するバイナリーオプション業者によって変わりますが、おおよそ500~1,000円から購入できます。
この、『まだ利益が出るかどうか分からない状態のチケット』を『ポジション』と呼びます。
より正確に近い物言いをすると、『手じまいされていない(=損益未決済の)約定』となります。
そして1時間後。予想が的中したとしましょう。すると購入したポジションに、予め決められている配当倍率を掛けた金額が、口座に支払われます。ちなみにこの配当倍率は、ペイアウト倍率と呼ばれます。
もし外れた場合は、ポジション取得のために支払った金額は戻ってきません。
もし、ポジション代を1,000円、ペイアウト1.90とすると、
ポジションを1,000円で購入!
1,900円受取!
受取なし……
900円の利益
1,000円の損失
このようになります。取引自体は非常に単純で、初心者でもとっつきやすい印象がありますね。
今回は海外のバイナリーオプション業者を例にしましたが、日本国内にもバイナリーオプションを取り扱っている業者は多数存在します。
ただ、国内バイナリーオプションと海外バイナリーオプションではルールが全くの別物となっています。詳しくは別記事をご覧ください。

国内と海外でバイナリーオプションはこれだけ違う!
バイナリーオプションは本当に儲かるのか
さて、長々と前置きを書いてしまいましたが、皆様が一番気になっていることは、やはりこれではないでしょうか。
果たして、バイナリーオプションは儲かるのだろうか、と。
冒頭の繰り返しとなりますが、バイナリーオプションは初心者でも成果を出しやすい取引です。ですが、確実に儲かるかと言われると、儲かる人もいれば損する人もいます。こればかりはそういう世界ですから仕方ありません。
もし「100%勝てます!」などと喧伝しているツールを勧められたら、詐欺の可能性が非常に高いですので手を出さないことを強くオススメします。

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利益を出すためにやるべきこと
では具体的に、利益を出すためにはどうすればいいのでしょうか。
それは、しっかりと為替レートの動きを分析し、これからレートがどう動くのか、理論的に未来を予測することです。
未来を予測、なんていうとオカルトみたいに感じる方もいるでしょうが、為替レートや株式の世界においては、多くの方がこの技術を活用しています。
その根幹たる手法が、『テクニカル分析』と『ファンダメンタル分析』です。
テクニカル分析とは
テクニカル分析とは、現在や過去の値動きを元に様々なデータを導き出し、それを元に未来の値動きを予測する手法のこと。
バイナリーオプションに取り組むならほぼ必須といっていい技術です。
一定期間の値動きの様子を表した『ローソク足』や、

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過去の値動きの平均を表す『移動平均線』、

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為替の『買われすぎ』や『売られすぎ』を視覚化した『RSI』、

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などなど、テクニカル分析のための様々な指標が、この世には存在します。
一見難しそうですが、その分析の手助けをするツールを活用することで、誰でも簡単にテクニカル分析に取り組むことができます。

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テクニカル分析は極端な話、経済について何も知らなくても値動きの予測が可能になるため、初心者からプロトレーダーまで、非常に多くの方が注目しています。
ファンダメンタル分析とは
あえて理系文系の区分で考えるなら、テクニカル分析は理系、ファンダメンタル分析は文系の分析手法です。
為替レートは、各国の経済対策や要人の発言によっても値動きします。この点から今後の値動きを予測する手法が、ファンダメンタル分析です。
中長期的な値動きに強みを持つため、バイナリーオプションではあまり活用できる場面はないかも知れませんが、全く知らないのと多少は知っているのとでは、取り組み方に大きな差が生じます。
結局の所、短期取引であるバイナリーオプションであっても、ファンダメンタル分析について知ることは大切なのです。

ファンダメンタル分析とは?バイナリーオプションでも通用するか?
ただし、チャート分析の根幹にある『ダウ理論』に従えば、為替レートは全ての出来事を反映して動くため、テクニカル分析をより重視すべきという考え方もあります。このあたりは、それぞれのお好みや経験によって様々です。

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バイナリーオプションとFXの違いって何?
先述の通り、バイナリーオプションは為替レートの上昇/下落を予測する取引です。そして、同様に為替を活用するものが他にもあります。
それが、FXです。
FXとは、為替レートの変動による差額で利益を得る取引のこと。簡単にまとめると、安く買い、高く売るということです。
1ドル=100円のときに10ドル購入し、1ドル=110円になったときにその10ドルを売ると100円の利益が出ます。
逆に、1ドル=100円のときに10ドル分を売り、1ドル90円になった際に買い戻すと、これもやはり100円の利益になります。
手数料だとか色々と他にも絡んでくるにはくるんですが、ひとまず利益の出し方はそんな感じです。
なお余談ですが、FXとは『Foreign Exchange=外国為替取引(正確には外国為替証拠金取引)』の略称です。日本語に直すと、なるほどそのまんまですね。
バイナリーオプションは簡易版FXと言われるほどよく似ています。というか、『現在のレートから上がるか下がるかを判断する』という点では、完全に同一のものです。
では、何が違うのでしょうか。以下に主だったものを簡単にまとめてみました。
BO | FX | |
---|---|---|
リターン | ロー | ハイ |
リスク | ロー | ハイ |
取引物 | 権利 | 外国為替 |
売買間隔 | 固定 | 自由 |
正直、これだけ見ても何が何やらといった感じだと思いますので、ひとつずつ見ていきましょう。
動かせる資金の違い
バイナリーオプションとFX最大の違いは『レバレッジ』があるかないか、この点にあります。
レバレッジとは、手元にある資金が少なくても、それを保証金として最大25倍(海外FXだと1,000倍)の資金を運用できる仕組み。FXではこれを活用して、僅かな元手から大きな利益を得ることが出来ます。
FXの口座に10万円あれば、最大で250万円分の取引が出来てしまうのです。
他方、バイナリーオプションにはこのシステムはありません。口座にある資金が10万円なら、バイナリーオプションで使えるのもやはり最大10万円までです。
先程のバイナリーオプションの説明で使用した『為替レートが10円上がった』という条件で考えてみましょう。ペイアウト倍率もそのまま1.90倍、バイナリーオプションもFXも利益が出た前提でのお話です。
BO | FX | |
---|---|---|
保有資金 | 100,000円 | 100,000円 |
取引額 | 100,000円 | 2,500,000円 |
受取額 | 190,000円 | 2,750,000円 |
利益 | 90,000円 | 250,000円 |
元手は同じなのにこれだけの差が出ます。これが、FXが少額でも大きな利益を得られる所以です。
レバレッジと保有資金に関しては、証拠金やら証拠金維持率やら色々と念頭に置かなければならないものがありますが、今回はひとまずこれらを考慮しないものとして計算しました。
証拠金維持率とは、簡単にまとめると「口座にそれ以上資金がないと強制ロスカット(これ以上損失が膨らまないよう強制的に決済してしまうこと)します」というボーダーラインのこと。維持率は証券会社によって異なります。
また、FX手数料に関しましても、考慮していません。ご了承ください。バイナリーオプションには手数料はありません。
取引している物の違い
バイナリーオプションもFXも、確かに為替の変動によって損益が出る取引です。ですが実は、トレーダーが売買している商品は別物だったりします。
繰り返しになりますが、FXは直接外貨の売買差額を損益として扱う取引。つまり、為替の変動が直接影響を及ぼします。
ではバイナリーオプションはどうなのか。
バイナリーオプションで購入するのはポジションであると、上のほうで書きました。少しばかり正確に言い換えると、バイナリーオプションで購入するのは、一定期間後に決められた金額で外貨を売る/買う権利となります。
なんだかよく分からなくなってきそうなので、ここはひとまず、『バイナリーオプションで扱っている商品は権利』と、ざっくりまとめてしまいましょう。
例えばAさんが、1年後にBさんからある外貨を10万円で買う権利を1万円で買ったとします。1年後、外貨の価値が、権利分の1万円を足した11万円を超えていた場合、Bさんはその超えた分だけ損をし、Aさんは得をすることになります。
ですがもし、外貨の価値が10万円未満だったとしても、Aさんは1万円を失うだけ。買ったのは権利だけですから、それを放棄してしまえばいいのです。
このような、『一定の期日(満期日)までに、予め決められた価格で資産を買う、あるいは売る権利』を取引することを『オプション取引』と呼びます。
はい、バイナリーオプションのオプションとは、このことです。
これが具体的にどう影響するのかというと、バイナリーオプションではどれだけ値動きが小規模でも、予測を当てさえすれば確実に儲けが出るということ。
ペイアウト倍率があるため、チケットを購入した時点で受け取れる額も決定します。たとえ0.001円でも予測したほうに値動きすれば、勝ちです。
一方のFXでは、儲けはその値幅に比例します。先程の例で見ると、値動きが0.001円だった場合、利益はわずか25円。ペイアウト1.90のバイナリーオプションと同額の利益を得るには、3.6円の値動きを待たなければなりません。
取引の自由度
バイナリーオプションはオプション取引の一種であるため、満期日が設定されています。
海外バイナリーオプションのハイロードットコムでは、30秒、1分、3分、5分、15分、1時間、1日といった具合に、どのタイミングでの値動きを予測するかの選択肢が用意されています。
この選択肢の数はバイナリーオプションとしては豊富ではありますが、ではFXと比べるとどうでしょうか。
FXには時間の制約はありません。いつ買っていつ売るか、あるいはいつ売っていつ買い戻すか、全て自分の裁量で決められます。
ですので、短期的にはマイナスになっていても、長期で見るとプラスに転じる可能性があります。バイナリーオプションだと時間制限があるので、マイナスになったらそこまで。その後どれだけプラスに転じようとも、もう取引が終わっている以上関係なくなってしまいます。
バイナリーオプションにおいて、15分後に為替レートが下がると予測したとします。
15分後、予想に反して為替は上昇し、チケット代分の損失が確定しました。
しかし、FXで同様の予測をし、売却したとしても、15分後に買い戻す必要はありません。
そのまま為替を保持し、1時間後には売却時よりもレートが下がりました。ここで買い戻せば、利益が確定します。
もしこの時点で、「いや、まだまだレートは下がる」と予想するなら、更に買い戻しを先延ばしにも出来ます。
FXには一気に無一文になる可能性も
一昔前に、『FXで有り金全部溶かす人の顔』というのが、一部で流行りました。
元ネタはマンガ原作のアニメ=フィクションではありますが、FXで有り金全部溶かす可能性は、実際に存在します。
先述したとおり、FXにはレバレッジが存在します。これは、勝てばその分大きな利益となりますが、予測が外れれば大きな損失が発生する原因ともなります。
バイナリーオプションではポジション代以上に損失が発生することはありませんので、損失の計算や把握が簡単に出来ますが、FXで高レバレッジを掛けて取引していた場合、気づいたら口座からお金が消えていたなんてことが起こり得るのです。
仮に、為替レートが10円変動し、損失が出たとすると……
レバレッジ | 1倍 | 25倍 |
---|---|---|
金額 | 100,000円 | 2,500,000円 |
損失 | 10,000円 | 250,000円 |
手持ちの資金は10万円しかなかったのに、高いレバレッジを掛けていたせいで、損失が元手を超えています。
このように、レバレッジを掛けるということは、レバレッジを掛けた分だけ損失を被るリスクも背負うということでもあるのです。
通常はそのようなことが起きないように、証券会社による強制ロスカットが行われます。ですが、為替の急変動に対応できなかったり、システムの不具合などによって、想定しているものを上回る損失が発生することがあります。
2015年1月のスイスショックでは、わずか20分ほどでユーロ/スイスフランの為替相場が約30%も下落。当時取引していたトレーダーの中には、FX会社に対して300万を超える負債を抱えることになった方もいたとか。
バイナリーオプションとFX、どっちを始めたらいい?
FXにせよバイナリーオプションにせよ、少額から始められるとして人気です。
加えて、FXは少額であってもレバレッジがあるため、リスクはありますが大きな利益を生むことも不可能ではありません。
ですが、初めての方にはやはりバイナリーオプションがオススメです。
少額から増やしやすい
FXの損益は為替の変動幅によって左右されます。しかしバイナリーオプションは、ポジションを購入した時点で、そこに表示されたペイアウト倍率によって損益の額が確定します。
そして、海外バイナリーオプションでは、ペイアウト倍率は、少なくても1.80倍前後。高いものでは2倍を超えます。
FXも確かに少額から始められる取引ではありますが、実際に利益を得ようとするとそれなりに資金が必要です。
為替の変動幅がそのまま利益となるので、仮にレバレッジを掛けず10万円を取引したとしても、10円変動があって初めて1万円の利益が出ます。
先述しましたが、短期的に10円の変動が起こることはあまりありません。少なくとも半年は見たほうがいいでしょう。
バイナリーオプションで10万円分購入しておけば、たとえ0.01円でも予測したほうに値動きすれば、8~10万円の利益が見込めます。
ですので、本当に少額から資金を増やしていくなら、バイナリーオプションのほうが圧倒的に有利です。
すでにある程度資金力がある場合は、FXに取り組んだほうが結果的にいい場合もあります。
FXに取り組む際には、レバレッジをあまり大きく取らず、損切りや利確をしっかり行っていきましょう。
損益がはっきりしている
FXでの損益がどの程度になり得るのか、取引をした時点では分かりません。
ですが、バイナリーオプションにおいて発生しうる損益は、ポジションを購入した時点ではっきりしています。
このことがつまりどういうことなのかというと、資産管理がしやすいということです。
資産管理は非常に重要。今自分がいくら持っているのかは勿論、損益がどの程度発生し得るのかがすぐに分かれば、しっかりとした運営計画を立てられます。
慣れてしまえばFXでも簡単に資産管理は可能ですが、初心者のうちは、予め損益の数字がはっきりしているバイナリーオプションで、運用の技術を磨いていきましょう。
ただし……
すでに十分な余剰資金があるのなら、FXに取り組んだほうが効率的です。
具体的には、100万円以上を資産運用に使える場合、バイナリーオプションよりもFXのほうが安定します。バイナリーオプションの場合、1つのポジションに対して使用できる上限額があり、1度に受け取れる利益は頭打ちになります。FXは保証金が続く限り上限はないため、一度に多く稼ぐことも、少しずつ確実に積み重ねることも可能です。
バイナリーオプションのリスクやデメリットは?
バイナリーオプションよりもFXのほうが初心者は取り組みやすい取引ですが、それはすなわちリスクやデメリットがないということではありません。
それらを把握せずに取り組むのは危険ですので、これからバイナリーオプションを始めようという方は、リスク、デメリットを認識し、できる限り対策を講じてから取り組むようにしましょう。
リスクもデメリットもないものは存在しない
投資にせよ投機にせよ、リスクもデメリットもない取引はあり得ません。
当然バイナリーオプションも例外ではなく、バイナリーオプションだからこそのリスクやデメリットもあります。
では、具体的にはどういったものがあるでしょうか。
ギャンブル化する恐れがある
バイナリーオプションのリスクの最たるものがこれではないでしょうか。
バイナリーオプションはレートが上昇するか下降するかを予測するだけの、一見して簡単な取引です。それ故よく、バイナリーオプションはギャンブルと混同されてしまいます。
バイナリーオプションとギャンブルの違い、ギャンブルや投資、投機との違いについてはこちらをご覧ください。

バイナリーオプションはギャンブル?投資?投機?
このことが原因で、国内ではバイナリーオプションが規制され、国内バイナリーオプション業者では利益が出しづらい取引しか出来なくなりました。

国内と海外でバイナリーオプションはこれだけ違う!
元来、バイナリーオプションはギャンブルとして取り組むべきでない取引です。その基本を忘れて感覚に頼って雑な取引をしていると、利益が出ることはありません。
短期間で一気に稼ぐことは出来ない
バイナリーオプションは少額から資金を増やすのに向いている取引ですが、一気に資金を増やすには向いていません。
バイナリーオプションでの利益は、どれだけ取引額を増やそうともペイアウト倍率を超えるものは得られません。
つまり、多く稼ごうとすると、比例して多くの自己資金が必要です。ペイアウト倍率1.8倍のバイナリーオプション取引で、1回で10万円を稼ごうと思ったら、125,000円でポジションを取らなければならないのです。
ある程度の資金力がすでにある場合、レバレッジのあるFXに取り組んだほうが結果的に利益を出しやすいでしょう。
その他
上記以外にも、FXと共通のリスクとして『資金を失う可能性』が挙げられます。
バイナリーオプションは、レバレッジがない分FXよりも資金枯渇のリスクは少ないと思われるかも知れません。確かに、バイナリーオプションの損失はポジションの額に限定されていますので、1回の取引で想定外の損失が発生することはありません。
しかし、だからといって何の考えもなしに取引を行っていては、意味がありません。
FXにせよバイナリーオプションにせよ、資金管理はしっかりと行わなければなりません。どれだけの金額を使い、どの程度損益が出ているのか、ちゃんと把握して取り組むようにしましょう。

バイナリーオプション規制から見るリスクの詳細と対策、BOの今後について
どう対策するか
これらバイナリーオプションのリスクを回避するには、どうすればいいでしょうか。
根拠のないエントリーはしない
テクニカル分析を活用すれば、完全な予測は出来なくても、レートが上がるか下がるか、確率が高いほうにポジションを取ることは可能です。
決して、『なんとなく』という曖昧な判断でバイナリーオプションを取り組まないようにしましょう。
ギャンブル化する恐れがあるからといって、ギャンブル的な取引を行っていいというわけではありません。
しっかりと利益を出したいのなら、テクニカル分析を駆使し、確たる論拠をもってエントリーポイントを探りましょう。
取り返そうと無理をしない
損失が出ると、どうしてもそれを取り返そうと考えてしまいそうになりますが、そこで無理をしてまた損失が発生しては本末転倒です。
一時的な損失が発生しても、総合的に利益が出ているのなら問題ないのです。失敗しても冷静に対処しましょう。
総合的にも損失が出ている場合、取引の方法が間違っている場合があります。
一度取引を中止して、それまでの取引のやり方などを見直してみましょう。

バイナリーオプションで稼いでいる人がやっている高効率の取引方法とは
いっそ休む
何をやってもうまくいかないときは、往々にしてあるものです。
そんなときは、美味しいものを食べたり、遊んだり、ぐっすり寝ましょう。
そんなんでいいの? と思われるかも知れませんが、何事も一休みは大切なのです。無理をする必要は、ありません。
何事も、メンタル管理は大切なのです。
初めての資産運用ならバイナリーオプション
- バイナリーオプションは為替レートなど特定の商品の価格が上がるか下がるかを予想するだけ
- 損失はポジション購入代のみ。予測が当たれば最大倍近くになって帰ってくる
- 同じく為替を扱うFXよりも単純で、小さい額から資産を増やすには最適
- FXにはある大損のリスクがバイナリーオプションにはない
- 一気に大きく稼ぐことは出来ない
少額から始められて、資産管理も簡単で、仕組みも単純なバイナリーオプションは、為替取引について学ぶ上でも、純粋に資産を増やす上でも非常にとっつきやすい取引です。
十分な資金が確保できたらFXに移行するもよし、そのままバイナリーオプションを続けるもよし、どっちも並行して行うもよし、新たに別の投資を始めるもよし、です。
ただし、バイナリーオプションでも、自制が効かなくなって損をするリスクは存在します。そこだけはどうかお忘れなきよう。
もし不安要素があるなら、ルールやバイナリーオプションに対する理解を深めるためにも、本番と同じ環境で使えるデモ取引がありますので、試してみてはいかがでしょうか?
以下に、海外バイナリーオプション業者の中でも大手の『ハイロードットコム』のデモ取引へのリンクをご用意しました。是非ご活用ください。