EA?シグナルツール?バイナリーオプションで耳にするこれらは一体?
POST:2023/04/28
バイナリーオプション取引などで利用するツールには、大きくチャートツール、EA、シグナルツールの3つがあります。
これらのうちチャートツールとは、為替や株価などの変動をローソク足チャートなどで示し、そこに各種インジケーターを重ねることで今後の値動きを予測するツールのことです。当サイトでも以前、オススメのツールとして『MT5』をご紹介しています。

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では、残るEAとシグナルツールとは、具体的に何を指すのでしょうか。
EAとシグナルツール
この2つはいずれも、ほとんどの場合『チャートツールを利用してエントリーのポイントを提示するツール』という点で共通しています。
諸々のデメリットを無視して機能面のみでいうなら、シグナルツールよりもEAのほうがより高性能かつ利便性が高くなっています。具体的な違いを見ていきましょう。
EAとは
EAとは『Expert Adviser』の略称で、自動売買プログラムのことを指します。エレクトロニック・アーツでもなければアーリーアクセスでもありません。
その名が示すとおり、EAを利用すれば、チャートに張り付いていなくても取引を勝手に行ってくれるため、例えば日中は本業で忙しいとき、寝ている深夜にも取引を行えます。
EAは更に、自分で取引のロジックを組み立ててプログラミングする『プログラム型』と、予め設定されたルールに則り取引を繰り返す『リピート型』、プロトレーダーのトレードを再現する『トレーダー型』に分類されます。殊、トレーダー型を用いたEA取引は、『ミラートレード』とも言われます。

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さて、上記のミラートレードの記事を始め、これまで申し上げてきたとおり、いずれの業者もバイナリーオプションでは自動売買ツールは原則利用禁止です。そのため、バイナリーオプションに限っては、EAは検討に値しません。
のみならず、EAには相場の急変には対応が難しい、そもそも設定の難易度が高いなどのデメリットもあり、初心者のうちから利用していると相場分析の技術が身につかないという問題もあります。
シグナルツールとは
ではシグナルツールはどういったものなのかというと、これは利益が出そうなタイミングを知らせてくれるものです。EAから自動売買の機能を省いたものといってもいいでしょう。
他にも、サインツールや矢印ツールなどといった呼称がされることもあります。
取引そのものは手動で行う必要がありますが、インジケーターの状態やローソク足チャートの形状によって機械が自動的に分析結果を提示してくれるため、手間は省略できます。
勿論シグナルツールも、何も分かっていない状態で利用すれば技術向上の妨げとなりますので、取り扱いは慎重になったほうがいいでしょう。
ただ、使いこなすことができれば、シグナルツールは非常に有用なツールとなり得ますので、導入を検討してみてもいいでしょう。こちらについてはバイナリーオプションでも利用は禁止されていませんので、規約上の問題もありません。シグナルツールはあくまで『利益が出やすいタイミングを明示するツール』であり、実際に取引を行うのは自分自身です。
シグナルツールは無料でいい?有料のほうがいい?
さて、シグナルツールには、無料で提供されているものと、有料のものとがあります。
一見して有料のほうが性能が高いものが手に入ると思われるかもしれませんが、果たして実際のところはどうでしょうか。
結論:無料で十分
あえて有料ツールを買う必要はありません。むしろ、あえて購入する積極的理由がありません。少なくとも、何万円もする高額ツールに手を出す必要は皆無です。
別に有料のシグナルツールが全て使い物にならないというわけではありませんが、中にはどういうロジックでシグナルを出すのか不明瞭なもの、元々は無料のものに勝手に値段をつけて再配布しているものがあるため、いきなり手を出すには不安があるためです。
無料ツールを二次販売していた例としては、『オプザイル』が有名です。

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無料配布のシグナルツールも、決して性能が悪いというわけではなく、しっかりとした理論に従って組み立てられているものが多数あります。どうしても有料ツールを使いたいというのでなければ、無料ツールの中から自分にあったものを探しましょう。
利用はあくまで補助的に
シグナルツールに従えば必ず利益が出るわけではありません。よって、シグナルが出たからと安易に取引を始めるべきではありません。
シグナルツールはあくまで『分析の補助』として用いるべきのもので、取引の根拠として使うかどうかは自分で判断する必要があります。
あるタイミングでシグナルが出たとしても、しかし自分の分析では利益が見込めないとなった場合、あるいは、重要指標の発表が直近に迫っており、取引は避けたほうが賢明である場合などがあります。
ツールは使ってこそ有用。ツールに使われることがあってはなりません。
まとめ
- 為替等の取引で用いられる分析ツールは大きく『チャートツール』『EA』『シグナルツール』の3種
- EAはBOでは禁止、シグナルツールは使いこなせれば有用だが、全ての判断を委ねるべきではない
- 有料のシグナルツールを使用する積極的理由はない
MT5用のシグナルツールは、GogoJungleなどで配布されています。有料無料合わせて非常に多くのツールがあり、中にはバイナリーオプション用と銘打っているものも見受けられます。
ある程度の技術を身に着けたあとに、何か分析の補助がほしいというときには、ぜひ探してみてください。
また、ブビンガではアカウントの状態如何でシグナルツールが利用可能です。こちらも合わせて、検討してみてください。