バイナリーオプションは金曜日には取り組まないほうがいいのか
UPDATE:2022/12/21
金曜日。販売や飲食業、不定期休の職種などを除けば、多くの方にとって1週間の仕事が終わる日であり、これを乗り切れば休日が待っています。
バイナリーオプションも、金曜日がその週のトレードができる最終日。できることならば、買って取引を終えたいところです。しかし、金曜日の取引には、魔物が潜んでいるため厳重な注意が必要となります。
金曜日のバイナリーオプション取引を気持ちよく終わらせるために、何に気をつければいいでしょうか。
為替レートの金曜日における特徴
週末の金曜日は、週初めの月曜日と同様、為替レートは荒れやすいとされています。

月曜日のバイナリーオプション取引における注意事項
これについてはいくつかの要因が考えられます。
ポジションの整理、決済
まず1つが、トレーダーによるポジション整理とそれに伴う決済です。
多くのトレーダーは、土日にポジションを持ち越すのを厭います。これは土日に突発的な何かが発生した場合対応ができず、翌週を待たなければならないため、大損を被る可能性があるからです。
また、月曜日の荒れた値動きに巻き込まれるのを避けるためにも、やはり金曜中に決済を行うトレーダーは少なくありません。特にFXには、週の動きを見越してトレードする『スイングトレード』という手法もあり、各市場が閉まる時間帯には一層注意が必要です。
主な市場の閉場時間は以下のとおりです。
- 東京:17時
- ロンドン:夏/24時・冬/翌1時
- NY:夏/翌6時・冬/翌7時
この時間帯にはポジション解消の動きが強まるため、値動きが激しくなります。
金曜日は重要指標発表が多い

米国雇用統計とは?バイナリーオプションでも重視すべき指標か?
米国雇用統計を始めとしたアメリカの重要指標は、多くが金曜日に発表されます。これに影響する大きな値動きも観測されやすく、この観点からも金曜日は荒れやすくなっています。
日本においても、国内のCPI発表が金曜日となっており、併せて注意が必要です。
金曜日のバイナリーオプション取引はここに注意
これらを踏まえ、金曜日のバイナリーオプション取引における注意点をまとめました。
荒れるタイミングは避ける
一番のポイントはこれです。
上記の市場が閉まる時間帯や指標発表のタイミングは勿論、市場が開く前後も取引は控えたほうがいいでしょう。
これらは先述のとおりポジション整理が行われるほか、激しい値動きを狙ったスキャルピング勢も参入し、より荒れやすくなっています。
これらは金曜日以外のタイミングでも同様ですが、特に金曜日は顕著です。その時間に取引に参加する合理的理由がないのなら、ポジションは建てるべきではありません。
急な動きには乗らない
急なレート上昇や下降を見ると、その方向にポジションを建てたくなるかも知れません。しかし無理は禁物です。
値動きが荒れやすいということは、つまり急上昇の後には急降下が起こりやすく、その逆もしかりということ。焦ってエントリーしてしまうと、その逆行に飲まれる可能性が高くなってしまいます。
通常時も、急激な値動きのあとには逆行が待っていることが多いため、気をつけましょう。
では、ある程度の値動きを待って逆張りすればいいのかというとそれも違います。
何故ならば、値動きの逆行はあくまで『可能性がある』だけで、そのまま強いトレンドを形成する可能性も否定できないからです。
いっそ取引しない
値動きがややこしいのなら、いっそのこと金曜日には取引しないというのも手です。
実際、初心者は火曜から木曜の取引がいいとされています。月曜や金曜のバイナリーオプション取引は、そちらでしっかりと経験を積んでからでも遅くはありません。
月曜と金曜は取引せずに分析や他のことに時間を費やし、火曜から木曜にかけて利益を積み重ねていくのも、戦略の1つとして考慮しておきましょう。
まとめ
- 金曜日の為替レートは荒れやすい
- 特に市場平常時間や指標発表に要注意
- 金曜日は取引を行わない戦略もあり
為替は安定的な動きのほうが分析がしやすく、利益を出しやすいと考えられます。故に荒れる月曜日、金曜日には、バイナリーオプションに取り組まないというのは戦略として十分ありな選択肢です。
ただ、月曜か金曜にしかまとまった時間を取れないという場合は、そこでの取引を逃すのは難しいかと思います。そういうときは、開場時間や閉場時間、指標発表時間を避けて、比較的値動きが穏やかなタイミングでの取引を心がけましょう。