バイナリーオプションで生計は立てられる?専業でやっていく方法は?

UPDATE:2022/03/22

 バイナリーオプションで生計は立てられるのでしょうか。

 ……などと、一口に『生計を立てる』といっても、必要な金額は人それぞれかと思います。

 家族がいるのか、それとも一人暮らしなのかによっても違いますし、どこに住んでいるのか、都内なのか地方なのかによっても、また変わってきます。

 本記事では、『1人暮らし』『2人暮らし』『4人家族』のそれぞれの場合に分けて、バイナリーオプションで生計を立てるために必要な金額や、達成のための具体的なプランなどを、検討していきたいと思います。

 本記事は、あくまで理想論としてバイナリーオプションで生計を立てられるかどうかを見ているに過ぎません。

 現実に実現可能かどうかは保証いたしかねますことを、予めご了承ください。

生活するのに必要な金額は?

 まずは、それぞれの場合で生活するのにどれだけ必要なのかを見てみましょう。

 参考のため、『家計調査 家計収支編 総世帯 詳細結果表 年次 2020年 | 政府統計の総合窓口』を活用しています。

1人暮らしの場合

 1人暮らしの場合、居住地域にもよりますが、手取りで20万あれば生活は可能です。

 都内の、それも23区内だと、家賃が跳ね上がるため、もう少し収入がないと厳しいかも知れません。ただ、2020年の政府統計に従うなら、1人暮らしの平均的な生活費は約15.2万円とのこと。つまり、20万あれば貯金に回す余裕もあるということです。

2人暮らしの場合

 2人暮らしの場合は、パートナーに収入があるかどうかで変わってきますが、政府統計によれば、2人暮らし世帯の生活費は26万円が一般的とのこと。

 ひとまず、余裕を持って30万を、ボーダーラインとしておきましょう。

4人家族の場合

 4人家族(夫婦2人+子供2人)の生活費は、一般的に31万円です。この中には、子供の教育費なども当然かかってきます。

 ちなみに、4人以上になってくると、それほど生活費に変化はないらしく、35万円あれば十分というデータもあります。よって、こちらもボーダーを35万円とします。

実際にバイナリーオプションで生計を立てられるのか

 改めて、算出した月々の生活費を見てみましょう。

1人世帯 20万円
2人世帯 30万円
4人世帯 35万円

 この数字分の利益を、バイナリーオプションで獲得できればいいわけです。

 仮に、ペイアウト率が1.8倍として、全ての取引で利益を出せたとする場合、それぞれ25万円37.5万円43.75万円の元手があれば生活可能です。おめでとうございます。

 ……いや、勿論、話はそんなに単純ではありませんが。

最低限必要な勝率

 バイナリーオプションにおいて、すべての取引で利益が出るということはまずあり得ません。

 一時的に勝ちが続いたとしても、どれだけ分析に長けたトレーダーが取り組んでもその状態が未来永劫続くことはないのです。

 まして、今回はバイナリーオプションで生計を立てられるかどうかが焦点ですから、短期的な損益を見ても意味がありません。

 長期的に見て利益が出せていなければ、バイナリーオプションで生計を立てているとは言えません。

 これより先の計算式は、前提として『すべての取引において一定のペイアウト率と一定の取引額を維持』したものとなっています。

 ……さて。その具体的な勝率ですが、その最低値は、

100 / [ペイアウト率] (%)

 上記計算式で求められます。この計算式で得られた値よりも低い勝率の場合、そもそも利益が出ていない状態です。

 仮に、ペイアウト率を1.8倍とした場合。最低限必要な勝率は56%。これを元に、先程の必要な生活費から逆算すると、月間100回取引で必要となる投資額は……

1人世帯 352,200円
2人世帯 528,200円
4人世帯 616,300円

 では、勝率が60%ある場合はどうでしょう。

1人世帯 294,200円
2人世帯 441,300円
4人世帯 514,800円

 最低でもこれだけの準備資金が必要となります。

 つまり、バイナリーオプションで生計を立てるには、投資に回せる資金が上記の額あり、かつ勝率を6割程度維持できれば可能ということです。

 ……簡単に言うな? 全くもってそのとおりです。

立ちはだかるハードル

 ここまでの内容は、あくまで理論上は、という話です。机上の空論、絵に描いた餅というやつです。

 この理論を実践するために超えなければならないハードルは、決してたやすくありません。

勝率6割の壁

 まず、この勝率6割という数字。一見簡単そうに見えて、絶妙な難易度といえます。

 どれほど優れたシグナルツールであったとしても、その勝率は6割が精々とされています。つまり、勝率6割を維持するためには、その『優れたシグナルツール』と同等、あるいはそれ以上の分析力が必要ということです。

 ……もしかして今、「じゃあその優れたシグナルツールを手に入れればいいじゃん」と考えましたか? それではダメなんです。

 6割が精々ということは、そうならないことがほとんどとも言いかえられます。もし、何の考えもなしにツールに頼ろうとしているのなら、そもそもバイナリーオプションに取り組むべきではありません。

 それに、そのツールが詐欺の手口に利用されている場合もあります。

バイナリーオプションを悪用する詐欺事例から詐欺の見分け方を学ぶ

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収入が安定しないという不安

 どこかの会社に就職すれば、基本給という形で一定水準の収入は確保されます。

 ですが、バイナリーオプションにはその基本給というものは、当然存在しません。それに加えて、バイナリーオプションで確実に利益が出せるかといわれると、そうとも限らないというのが現実です。

 テクニカル分析による為替レートの方向性予測は、あくまでそちらに動く確率が相対的に高いというだけの話で、絶対ではありません。ポジション取りに失敗して損失が発生することも普通に起こります。

 収入が不安定ということも精神面に影響を与える要因ですが、何よりも収入源がバイナリーオプションしかないという点は、それなり以上にプレッシャーになります。

 専業でバイナリーオプションに取り組むということは、バイナリーオプションが駄目になった瞬間、全ての収入源を失うということです。これが会社勤めなら保証される部分もありますし、副業として取り組んでいるだけならば、他に稼ぐ方法を新たに見つければいいだけの話です。

 トレーダーを専業として生計を立てている方の大半は、複数の取引や様々な投資方法を取り入れることで、リスクを分散するとともに、収入源を分けています。

それでも目指すなら

  • バイナリーオプションだけで生計を立てるなら勝率6割を目安に
  • 収入は不安定になるのでメンタルケアが大切

 バイナリーオプションでどうしても生計を立てたいのなら、まずテクニカル分析をマスターする必要があります。

 ローソク足チャートはもとより、移動平均線やボリンジャーバンド、RSI、MACD、一目均衡表など、覚えるべき指標は数多くあります。それらを1つ1つ理解し、使いこなして初めて、バイナリーオプションで生計を立てられるようになるでしょう。

 ただし、それでも利益が出ないタイミングはあるものです。そんなときにも動じないメンタルも、また重要なファクターです。

バイナリーオプションで稼いでいる人がやっている高効率の取引方法とは

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 ……正直にいえば、バイナリーオプションだけで生計を立てるのはあまりオススメできません。

 副収入としては、バイナリーオプションは取っ付きやすいですが、それ単体で戦うにはいささか不安定と言わざるを得ません。

 ですが、やろうと思えば出来ないことはありませんので、『絶対にバイナリーオプション1本で!』という方は、諦めずに挑戦してみてください。

 利用するバイナリーオプション業者によっては、利益を出しすぎると部分的な凍結を受けることもあります。

 そうなった場合、1回の取引でのポジション上限が5,000円といった具合に制限が入り、1回の取引で大きな利益を出すことが不可能となります。

 取引そのものや口座の入出金は問題なく行えますので、そのときの状況で、他のバイナリーオプション業者に移行するか、少額ずつでも確実に稼ぎ続けるか、どうするか検討しましょう。

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