ポートフォリオとは?バイナリーオプションでの資産構成の一例

POST:2023/02/07

 ポートフォリオという言葉を聞いたことがあるかもしれません。

 これは、直訳すれば『書類入れ』などのことで、こと金融商品においては『資産構成』、すなわち、保有している全ての金融商品を意味しています。一般的に、資産運用においては、このポートフォリオをどのように組むかが重要視されます。

 では、バイナリーオプションに取り組む際にはどのようにポートフォリオを組めばいいでしょうか。ポートフォリオの基本的な考え方を踏まえ、解説します。

ポートフォリオの考え方

 ポートフォリオを組む際には、運用目的、運用期間を前提において取引する金融商品を選びます。

 具体的な組み方は人によりけりではありますが、概ね複数の金融商品に分散して投資するというのが大前提に置かれます。これによって、仮に1つの商品が市場変動によって価値が暴落しても、資産の喪失を避けられます。

 このことは『卵とかご』に例えられることもあります。

 卵を全て1つのかごに入れてしまうと、かごを落としたときに全ての卵が割れてしまいます。しかし卵を1つずつ別々のかごにいれることによって、仮に1つかごを落としても他の卵は無事です。

 つまりポートフォリオの作成は、リスク管理において重要であるということです。

バイナリーオプションでのポートフォリオの組み方

 問題は、このポートフォリオがバイナリーオプション取引を行う上で有用かどうかという点です。

 海外バイナリーオプションは、基本的には数分、あるいは10数分で決済を迎えるため、実際のところはそこまで重要視しなくてもいいかもしれません。ですが、ポートフォリオを考慮することで、不意の変動が発生しても大きく資産を失うリスクを軽減できることに変わりはありません。

 先述のとおり、ポートフォリオの組み方は人それぞれありますので、例をいくつか挙げてみたいと思います。

複数の商品に分散

 まずは、最もオーソドックスな『購入するオプションの分散』です。

 これは、例えば、1つはUSD/JPY、1つはEUR/USD、1つはAUD/JPYといった具合に別々の商品のオプションを購入する方法ですが、闇雲に分散すればいいというわけでもありません。

 それぞれの商品にはそれぞれの分析、タイミングがあります。こと米国雇用統計の発表タイミングでは、いずれの通貨ペアにも変動の可能性が見られるため、このタイミングでのトレードは慎重を期すべきです。

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 また、上記例でいうと、USD/JPYとEUR/USDには、どちらもUSDの価値が直接的に関わってきます。可能であるならば、このようなドルストレート通貨ペアは1つだけにしておいて、他は合成通貨ペア、あるいは通貨ペア以外の金融商品を選ぶことで、米ドルの変動による強い影響を避けられます。

 勿論、金融商品の選択には、今その商品がどのような値動きをしているのか、今後どう動くと予測されるのかを、テクニカル、ファンダメンタル双方の観点を用いるべきです。

両建てを活用

 もう1つは、『両建て』を用いるポートフォリオです。

 両建てとは『同じ金融商品において、コールオプション、プットオプションの双方を保有すること』で、リスクヘッジ目的で使われることもある手法です。

 これについては金融商品を分ける必要がないため手軽ではありますが、注意すべき点があります。

 ブローカーによっては、バイナリーオプションにおける両建てを禁止している場合があり、違反すれば取引の無効化、最悪の場合口座凍結のリスクが生じてしまいます。

 特に、海外バイナリーオプション最大手のハイロードットコムは、両建てを明確に禁止しているため、ハイロードットコムでの取引にはこの手法は利用できません。

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まとめ

  • ポートフォリオとは資産構成のこと
  • 複数の商品に分散投資することでリスクを減らせる
  • バイナリーオプションの場合も同様だが、他の取引と比べて重要視する必要はあまりないか

 海外バイナリーオプションの特徴は短期的に損益が決まる取引形態にあります。そのため、中長期的な見通しを用いるポートフォリオは活用するタイミングがあまりないかもしれません。

 しかし、購入する金融商品を分散させるという行為は、バイナリーオプションでもリスク管理として十分機能しますので、機会があったら試してみてはいかがでしょうか。

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