バイナリーオプションでおすすめの通貨ペアは?世界3大通貨の特徴も解説

UPDATE:2022/09/01

 為替に関わる投資や資産運用においては、特定通貨2種の相対的価値の流動から損益が発生します。そして、その通貨ペアの騰落は、最終的には多くのトレーダーによる意思決定の影響を強く受けます。

 誤解を恐れずにいうならば、昨今の転売問題と同様です。転売行為は、所謂転売ヤーが大量に商品を買い占めることで、その商品の価値を強制的に引き上げ、定価を超える価格で販売し、これを購入する人間がいることで成り立っています。

 転売行為を容認する意図はございません。害悪転売ヤーについては割と本気で滅べと考えていますので、よろしくお願いいたします。

 通貨ペアでは、流石に大量買いによる強制的な価格の釣り上げは不可能です。為替を取引するトレーダーは世界中に無数に存在し、その意思決定の要因もまた多岐に渡るからです。それら全てを完璧に制御できる人間などいません。

 しかし、ある程度予測が立てやすい通貨ペアならば、存在します。今回は、世界3大通貨に代表される、取引量の多い通貨から、バイナリーオプションにおいて初心者が取り組みやすい通貨ペアについて、触れていきます。

世界3大通貨とは

 以下は、2022年2月までの情報を元に作成しています。また、決済高に関しては、国際決済銀行(BIS)が2019年に公表したデータを参照しています。

 本題の前に、初心者の方は、そもそも世界3大通貨とはなんぞや、という方もいらっしゃるかと思います。まずはこれについて、解説したいと思います。

 各国の通貨の内、『アメリカ合衆国ドル』『ユーロ』『日本円』の3通貨は世界的に見て取引量が多いことから、通称として世界3大通貨と呼ばれています。

アメリカ合衆国ドル

アメリカ合衆国ドル

 言わずと知れた経済大国アメリカ合衆国の通貨で、世界で取引される為替における決済高の9割近くが、このアメリカ合衆国ドルです。

 現状、米ドルが影響を及ぼさない市場は皆無といっても過言ではありません。そのため、毎月発表される米国雇用統計は世界中から注目され、その盛衰によって市場は大きく動きます。

ユーロ

ユーロ

 米ドルに次いで取引量が多い通貨が、EU諸国によって使用されているユーロです。決済高の割合は3割ほど。

 EUはユーロを共通通貨とすることで、資本移動の自由と、EU圏内での固定相場制を両立していますが、これによってEUに属する国家は、独自に金融政策を打ち出せず、経済成長を阻害する要因にもなっています。

 固定相場制には、為替差損益が発生しないため安定した利益が確保できる反面、長期的には国家間の経済力などの差で見た場合の適正レートと大きくズレるデメリットがあります。

日本円

 世界で3番目に取引されている通貨が、日本円です。決済高は16%程度と上位2通貨には遠く及びませんが、実は安定した通貨として、人気が高い通貨となっています。

 日本は経済システムが安定しており、貿易収支などからなる経常収支が黒字である点、日本が財政破綻する危険性が現状低い点から、市場リスクが高まった際には日本円の買い注文が増える傾向にあります。

 とはいえ、近年では徐々に陰りが見え始め、取引量は減少傾向にあります。かつては有事の円ともいわれていましたが、これから先も安定資産として認知され続けるかどうかは、若干不透明です。

 日本の財政破綻の可能性が低い理由は、以下のようなものが挙げられます。

  • 日本国債の海外保有比率が8%程度と低く、国内での消費が可能
  • 世界最大の債権国であり、経常黒字のため外貨の準備も十分にある
  • 国内における円の信用度が高い
  • 国債を買い入れる仕組みが確立している

バイナリーオプションでおすすめの通貨ペア

 ご利用のバイナリーオプション業者によっては、下記の通貨ペアの取り扱いがない場合もあります。予めご了承ください。

 上記を踏まえ、バイナリーオプション初心者の方におすすめの通貨ペアは、どのようなものでしょうか?

USD/JPY

 基軸通貨である米ドルと日本円の通貨ペアは、バイナリーオプション初心者の方には特におすすめの通貨ペアです。

 USD/JPYは、後述のEUR/USDに次いで流動性が高い通貨ペアで、値動きが滑らかなのが特徴です。乱高下がほとんど起こらず、また参加しているトレーダーも多いため、テクニカル分析のシグナルに対し、素直に動くことが多い傾向も見られます。

 日本人にとっては最も馴染み深い通貨ペアでもあるため、最新の情報が入手しやすく、ファンダメンタル分析の面からも、非常に取り扱いやすい通貨ペアといえるでしょう。

 取引が活発なのは、東京証券取引所が開かれた直後の9時頃は勿論、上海市場が開く10時頃にも活発化します。また、ユーロ圏の市場に置いてもドル円は人気があるため、欧州市場の開場時間である日本時間15時頃にも動きが見られます。

 そして何よりも、アメリカの市場が動き出す21時以降はゴールデンタイムとも呼ばれ、より値動きが活発になる傾向にあります。ただし、21時以降はアメリカの指標発表も行われますので、取引の際には注意が必要です。

EUR/USD

 世界的に最も取引されているのが、ユーロと米ドルの通貨ペアです。国債決済銀行の発表では、取引量は全体の24%にも及ぶとされています。

 取引量が最多であることからもお分かりいただけるかと思いますが、ドル円相場以上に流動性が高く、トレンドに素直に従うのが、ユーロドルの特徴です。日本人にとってはあまり馴染みのない通貨ペアではありますが、こちらもテクニカル分析がしやすいと考えられます。

 ただし、やはり日本円が絡んでいないため、情報の入手はより自発的に行う必要が出てきます。

 ユーロドルは、欧州の市場が開く日本時間15時頃から値動きが活発になり、アメリカ市場との時間が重なる21時から翌日1時には大きな動きを見せます。

EUR/JPY

 実のところ、上記2種類の通貨ペアさえ抑えておけば、初心者の方は問題ありません。先述の通りユーロドルは世界1位の取引量を誇りますし、米ドル円は日本国内に限っては最大の取引量があるからです。

 このユーロ円は、上記の米ドル円とユーロドルをかけ合わせた合成通貨ペアと呼ばれ、ドル円の動きとユーロドルの動きに強く影響を受けます。

 これは単純な話、『EUR/JPY = EUR/USD × USD/JPY』の式で成り立つ通貨ペアであるためで、中上級者のトレーダーやプロトレーダーは、ユーロ円の取引の際にはそれぞれの通貨ペアの動向もチェックしています。

 EU圏や日本のみならず、米国の経済状況も加味しなければならないため、上記2種よりも1歩踏み込んだ取引が行える通貨ペアともいえるでしょう。

初心者におすすめできない通貨ペアは?

 バイナリーオプションでおすすめできない通貨ペアとは、すなわち流動性が低い、あるいは流動性が高い通貨が含まれていても、レートが荒れやすい通貨ペアです。

 以下に紹介する通貨ペアは、世界市場においてメジャーな通貨が含まれながら、上記のような理由によって初心者の方にはおすすめできません。

GBP/JPY

 かつて、基軸通貨は米ドルではなくイギリスのポンドでした。しかし、第二次大戦以降の英国の経済的衰退により、現在ではポンドの取引量は日本円に次ぐ世界第4位となっています。

 このポンド円は、これまでご紹介した通貨ペアと比較して、値動きが激しくなる傾向にあります。FXの場合、値動きの幅が損益の大きさに影響しますが、バイナリーオプションの場合は予測した方向にレートが動いたかどうかを見るだけなので、乱高下しやすいポンド円は、バイナリーオプションではおすすめできない通貨ペアです。

GBP/USD

 上記と同様、ポンドドルもバイナリーオプションにおいては取り扱いが難しい通貨ペアです。

 ポンドドルは、短期的な取引においては、ローソク足に長いひげがつきやすく、突発的な変動が起こりやすい特徴があります。

 ただし、中長期的に見た場合、発生したトレンドに従って素直に動くという特徴も併せ持っています。FXで中長期の取引を行うならば、一考する価値はあります。

EUR/GBP

 ユーロもポンドも、ヨーロッパ圏で用いられる通貨です。こちらもポンドドル同様、中長期では安定した動きを見せますが、短期的には荒れやすい通貨ペアといえます。

 ポンド円と比べると振れ幅は狭いとはいえ、やはりこちらも、バイナリーオプションで取り組むには不向きでしょう。

暗号通貨が絡むもの

 最後にご紹介するのは、暗号通貨が関係する通貨ペアの取引です。

 暗号通貨は金融資産としてはまだまだ不安定であり、他の通貨とは比較にならないほど乱高下しやすい特徴があります。また、利用者自体が他の通貨よりも少ないため、テクニカル分析が通用しない局面が少なくありません。

 新しいものだからと飛びつくのではなく、慣れないうちは、古くから取引されてきたもので、しっかりと安定した取引を行ったほうがいいと思われます。

まとめ

  • 世界3大通貨『米ドル』『ユーロ』『日本円』に注目
  • オススメ通貨ペアは『ドル円』と『ユーロドル』
  • 英ポンドや暗号通貨絡みは要注意

 バイナリーオプションで重要なのは、レートの振れ幅ではなく、どれだけ予測に沿った動きをしてくれるかです。FXからの派生商品ではありますが、FXで大きく利益を上げる可能性がある通貨ペアでも、バイナリーオプションでは扱いづらいものは多数あります。

 慣れないうちは、耳馴染みのあるドル円や、世界的に取引されるユーロドルで、堅実にバイナリーオプション取引に取り組んでいきましょう。

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