デリバティブ取引とは?バイナリーオプション取引との関係は?
UPDATE:2022/12/21
バイナリーオプション取り引きを行うためには、一定以上のデリバティブ取引の経験が必要。
上記は、国内におけるバイナリーオプションの規制内容の1つです。このことと、ペイアウト率が不定で、確実性を取ろうとすると利益率が悪いこと、そして必要な証券口座を開くのにも審査などで時間がかかるなどの問題から、国内バイナリーオプションの人気は一気に低下しました。
では、このデリバティブ取引とは具体的には何なのでしょうか。
デリバティブ取引の詳細
デリバティブ取引とは、『原資産から派生した商品を用いた取引』のことです。
原資産の価値の変動に伴って相対的に価値が決められるもの=デリバティブを取引に利用することで、元々は将来の価格変動に対するリスクヘッジを目的として行われていました。現在でもその側面はあるものの、投機目的、あるいはアービトラージを目的として行われるケースもあります。

業者間アービトラージとは?バイナリーオプションでは禁止されている?
原資産の一覧
金融市場において、デリバティブ取引に用いられる主な原資産は以下のとおりです。
- 株式/株価指数/上場投資信託
- 債権/金利
- 外国為替
- 暗号通貨
- 天候
- エネルギー
- 貴金属/卑金属
- 農産物/畜産物
- 不動産
これらの内、株式から外国為替までがデリバティブ取引で利用される原資産の大半を締めており、次いでエネルギー関連となっています(2017年時点)。
デリバティブ取引の例
デリバティブ取引は、原資産の一部を証拠金として、価格変動のリスクを他の市場参加者に譲渡する取引です。要するにレバレッジ制度のある取引で、先述のとおりに投機性が見られるものとなっています。
どのようなものがデリバティブ取引に該当するかというと、
- FX
- CFD
- 先物取引
などが有名所として挙げられます。
バイナリープションは?
そして、バイナリーオプションを含むオプション取引も、やはりデリバティブ取引の一種に数えられています。
海外バイナリーオプションにおいては、原資産は多くの業者が『外国為替から成る通貨ペア』、一部業者が『株式』『株価指数』『暗号通貨』『エネルギー』『貴金属』を取り入れています。これらの価格変動を予測し、将来において現在の価格での売買、そのいずれかの権利を購入するのが、バイナリーオプションです。
上記のように、デリバティブ取引にはレバレッジ効果がある取引がいくつかありますが、バイナリーオプションの場合は、実際にやり取りしているのは『権利』であって『金融商品そのもの』ではないため、レバレッジはありません。
まとめ
- デリバティブ取引は原資産の価格変動で相対的に価値が決まるものを用いる取引
- レバレッジがある性質上、投機に用いられることが多い
- バイナリーオプションなどレバレッジがないデリバティブ取引もある
簡単にではありますが、デリバティブ取引についてまとめました。
国内バイナリーオプションでは、一定期間デリバティブ取引の経験があるかどうかが問われます。具体的な期間はいずれの業者も名言はしていませんが、おおよそ1年程度は経験を積む必要があるとされています。
国内規制に囚われない海外バイナリーオプションならその必要もなく、利益率も国内のものと比較して高い傾向にあるため、今利益を上げたいのなら海外バイナリーオプションを選びましょう。
ただし、漠然と取り組んだのでは何の意味もありません。まずは分析技術の基礎を身に着け、チャートがある程度読めるようになりましょう。そうすれば、いずれ他のデリバティブ取引に取り組むことになっても、経験が生きます。