ファンダメンタル分析とは?バイナリーオプションでも通用するか?

POST:2021/09/03UPDATE:2021/09/28

 ファンダメンタル分析というものを、ご存知でしょうか。

 バイナリーオプションでは、基本的に『テクニカル分析』を利用した、過去の値動きからこの先の値動きを予測する手法が用いられます。

 これは、チャートの分析方法やシグナルをしっかりと把握すれば誰にでも扱える反面、扱う情報の膨大さ、覚えるべき指標の量などから、苦手とする人もいるでしょう。また、必ずしもその予測が当たるとは限らない点も、デメリットとして挙げられます。

 過去から未来を予測するのがテクニカル分析なら、ファンダメンタル分析は現在の情報から未来を予測する分析方法です。

 その具体的な手法や、バイナリーオプションでの活用法などを、見ていきたいと思います。

ファンダメンタル分析とは

 はじめに、1つ。

 ファンダメンタル分析は、中長期の取引に真価を発揮する分析方法です。

 超短期取引であるバイナリーオプションでは、しっかりと使い所を見極めないと全く役に立ちません。

 ダウ理論において、『平均=為替レートや株価は全ての事象を織り込む』とされています。

 これに従うならば、経済に関する報道、発表は勿論のこと、自然災害、事件、政変、戦争など、ありとあらゆる出来事が、レートの変動に影響を与えます。

 ファンダメンタル分析とは、これらの事象から今後の値動きを予測する分析法です。

ファンダメンタル分析の基礎

 ファンダメンタル分析を行うに当たり、まず取り組むべきは、膨大な量のニュースや経済情報を毎日チェックすることです。

 情報がなければ、分析のしようがありません。勿論、闇雲に情報を集めればいいというわけでもなく、自分が取引している、あるいは取引しようとしている通貨ペアに影響を与えるであろう情報を収集する必要があります。

優先して集めるべき情報

 とはいえ、やはり最も影響を与えるのは、経済成長率GDP経済政策といった、各国の貨幣価値に直接関係する情報です。

 また、米ドルに関連する為替を取引している方は、毎月第1金曜日に発表される米国雇用統計も重要です。

 他には、要人や著名人による発言も、集めておくべき情報といえるでしょう。

 例として挙げるとすれば、2021年5月、テスラの共同創設者であるイーロン・マスク氏が、テスラが保有するビットコインを売却する可能性をTwitterで示唆しました。

 これにより、一時ビットコインは大きく値を下げています。

 ビットコインはバイナリーオプションと関係ないと思われるかも知れませんが、海外バイナリーオプション業者のハイロードットコムなどでは、ビットコインと米ドルの為替レート取引が可能なことから、実は無関係ではありません。

テクニカル分析との違い

 バイナリーオプションでは、多くのトレーダーがテクニカル分析を活用しています。

 このテクニカル分析と、ファンダメンタル分析とでは、具体的にはどのような違いがあるでしょうか。

 まずは簡単に、テクニカル分析とファンダメンタル分析の相違点をまとめました。

テクニカル ファンダメンタル
特徴 過去の値動きから予測する 現在の情報をもとに予測する
メリット 経済に関する知識が必要ない 短期的なトレンドに左右されない
デメリット 突発的な出来事に対応出来ない 情報収集力で格差が出る

テクニカル分析は過去、ファンダメンタル分析は現在から予測を立てる

 テクニカル分析で活用されるのは、過去の値動きから割り出される指標です。

 現在の値動きの状況と過去の値動きを比較して、こういった動きを見せたときに、統計的にどう動く確率が最も高いかを分析し、その結果をもとにポジションを取ります。

 ファンダメンタル分析においても、過去の情報は重要です。発表された情報がどのように為替に影響するか、先例を見て判断する場面も少なくありません。

 ですがやはり、最も重要なのは、今経済で何が起こっているかを知ること

 発表された経済政策はどの程度その国の景気に影響を与えるか、現在の状況は下がり調子か上り調子かなど、鮮度の高い情報から確度の高い未来を掴み取る手法といえるでしょう。

経済の知識が必要ないテクニカル分析と、長期取引に最適なファンダメンタル分析

 テクニカル分析に、経済の知識は必要ありません。何故なら、必要な情報は全てチャートで見られるからです。極端な話、経済のけの字も知らないような状態でも、テクニカル分析の知識があれば問題ないのです。

 勿論知識があるに越したことはありませんし、あったほうが分析に幅を利かせられるのはいうまでもありません。

 ファンダメンタル分析では、どうしても経済関連の知識が要求されます。ですが、しっかりと知識を蓄えておけば、短期的な為替の上がり下がりに影響されず、長期的に見て大きな利益を得ることも、難しくありません

それぞれが抱える問題点

 テクニカル分析はその性質上、過去の値動きで参照できない突発的な出来事に対応できません

 また、チャートでは明らかにシグナルが出ていたのに、終わってみればそのシグナルとは逆に値動きしたということも起こりえます。

 テクニカル分析に『絶対』のシグナルは存在しません。どのチャートにも、必ずだましが存在します。

 ファンダメンタル分析にはそういったものはないのかというと、当然予測を外す可能性はあります。ですがそれよりも、各人の情報収集能力によって、大きな格差が生まれてしまう点のほうが、よほど深刻です。

 特に、証券会社や保険会社に所属する『機関投資家』と個人投資家とでは、それが顕著です。

 機関投資家の情報収集能力は圧倒的です。特に株式の世界では、企業の財務状況の収集については、よほどの実力か人脈がない限り、個人投資家が機関投資家に勝つことは不可能でしょう。

 これにより、個人投資家が取引のタイミングだと見た場面でも、実はそうではなかったということが往々にして起こります。

 バイナリーオプションやFXの世界においても、複数の経済誌やニュースから情報を精査するトレーダーと、例えばGoogleニュースだけから情報を集める人間とでは、当然分析力に雲泥の差が出ます。

 これらのことから、ファンダメンタル分析は、投資や投機にある程度取り組んできた中上級者向けの分析方法とされることもあります。

ファンダメンタル分析をバイナリーオプションで活用する

 長期取引で活躍するファンダメンタル分析と、超短期取引であるバイナリーオプション。一見して相性は悪いように感じられるかと思います。

 ですが、だからといって活用の場がないということではありません。

 例えば、米ドルに関連するバイナリーポジション取引を行っている方は、米国雇用統計を分析に盛り込んでみてはいかがでしょうか。

 米国雇用統計では、アメリカにおける『失業率』『非農業部門雇用者数』『過労働時間』『平均時給』など、10数項目の指標が発表されます。

 毎月第1金曜日、サマータイムが適用されているときには、日本時間21:30頃、冬時間の際には日本時間22:30頃に発表されます。

 雇用統計の中でも『失業率』『非農業部門雇用者数』は、よく注目されます。

 世界最大のGDPを誇るアメリカ経済は、その約70%が、個人消費によって支えられています。つまり、米ドルの価値=アメリカ経済がいいか悪いかは、個人の雇用状況に関わってくるのです。

 この発表によって政策金利の行く末が決まるため、、好景気と判断されれば米ドルの価値が上がり不景気とされれば価値は下がります

 このように、ファンダメンタル分析も、バイナリーオプションで活用できる盤面は、決して少なくありません

まとめ

  • ファンダメンタル分析は長期取引向き
  • 経済の知識が必要なので中上級者向け
  • タイミング次第でバイナリーオプションでも活用できる

 ファンダメンタル分析とテクニカル分析では、先を予測する点では同じでも、プロセスや得意とする場面は大きく差異があります。

 上手く使いこなして、バイナリーオプションの取引で有利に立ちましょう。

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