バイナリーオプションで使用するPCやネット環境の選び方決定版

UPDATE:2022/09/16

 本格的にバイナリーオプションに取り組むのなら、パソコンは必須です。

 単純にバイナリーオプション取引を行うだけなら、スマホからでも問題なく取り組めます。しかし、パソコンでの取引と比較すると、どうしても不自由な点が出てきてしまいます。

 今回は、バイナリーオプションを行うにあたり、スマホやタブレットで取引する場合と、PCで取引する場合のそれぞれのメリットやデメリット、用意すべきPCのスペックやネット環境などについて、お話したいと思います。

 これより先、基本的に、ハイロードットコムでバイナリーオプションに取り組む場合を想定して解説いたします。

 ハイロードットコムに関しましては、

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 こちらの記事をご参照ください。

それぞれでバイナリーオプションに取り組む場合

 まずは、スマホ、タブレット、PCの3種でバイナリーオプション取引を行う場合における、それぞれのメリットとデメリットをご紹介します。

 先に結論だけをまとめてしまいますと、

メリット デメリット
スマホ どこでも取引可能 画面が狭いためチャート分析がやりづらい
取引画面がPC表示と違い簡略化されている
タブレット 契約次第ではどこでも取引可能
取引画面はPC表示とほぼ同じ
PCと比べるとチャート分析はしづらい
PC 環境さえ整えば何でも出来る 場所はほぼ固定される
環境整備の費用がかかる

スマホの場合

 おそらく、当サイトをご利用の方の大半はスマホをお持ちかと思います。世間に登場した頃には「こんなもの流行らない」とすら言われたスマホも、iPhoneなどの登場によりすっかり世間に浸透。今や1人1台は当たり前の時代となり、生活する上で必須のツールとまでなりました。

 そんなスマホですから、当然、バイナリーオプション取引にも利用できます。

スマホで取引するメリット

 スマホでバイナリーオプションに取り組む最大のメリットは、やはりどこからでも取引に参加できるという点でしょう。

 思い立ったときにすぐにトレード画面を開けて、そのまますぐにエントリー。バイナリーオプション取引の単純さと、スマホの手軽さは、非常に相性がいいといえるのではないでしょうか。

 さて、ここで問題となるのは、バイナリーオプション業者は、そもそもスマホからのアクセスに対応しているのかどうか。

 これについては全く問題ありません。スマホから見た場合とPCから見た場合で多少デザインなどは違うことはありますが、見ているのは同じサイトですので、当然取引可能です。

スマホで取引するデメリット

 ならもうスマホからの取引でいいじゃないか。そう思われるでしょう。しかし、やはりそれは推奨できません。

 こちらを御覧ください。

ハイロードットコムの取引画面スマホ01

 こちらは、ハイロードットコムのデモトレードをスマホから表示した際の画面です。これまで当サイトで紹介してきた取引画面とは、全く違います。

 これらは一体何かというと、取引に使用する通貨ペアと、それに対応した取引時間が表示されているのです。

 画面では、上部メニューで『Turbo』を選択しているため、ターボ取引の取引時間のみが表示されています。

 ここで、希望する金融商品と取引時間を選ぶことで、

ハイロードットコムの取引画面スマホ02

 お馴染みのラインチャートと、エントリーの金額と方向の設定画面が開きます。PCでは操作は1画面内で完結していましたが、スマホの小さな画面では、こればかりはどうしようもありません。

 加えて、スマホではテクニカル分析に必要なチャートツールを見るのにも、いちいち画面を切り替えて行わなければなりません。

 Xperiaなど、ウルトラワイドディスプレイを採用している一部の機種には分割表示も可能なものもあります。ですが、そもそもスマホの画面自体が小さいものですので、見づらさはどうしようもありません。

 更に、画面を切り替えたせいでログアウトしてしまい、せっかく行った分析が無駄になることも。

タブレットの場合

 それでは、スマホよりも大きく、それでいてスマホと同じ感覚で操作できるタブレットならどうでしょうか。

タブレットで取引するメリット

 タブレットは、もし携帯回線も一緒に契約しているのなら、スマホと同様どこからでも取引に参加可能です。

 それに加えて、多くのタブレットでのバイナリーオプションの取引画面は、PCで見たときと同じものが開かれます。

 つまり、スマホの利便性を維持したまま、PCと同じ感覚で取引が可能なのです。

タブレットで取引するデメリット

 などと言いましたが、それでもやはり、デメリットがあります。

 それは、PCと比べると、どうしてもテクニカル分析のしやすさは劣るということ。

 こればかりは仕方がないことですが、どうしてもサイズの都合上、大半のタブレットはPCと比較してチャート分析のしづらさが目立ちます。画面切り替えなどの手間が発生するのも、スマホと同様です。

 iPadなど一部の機種では、画面を分割表示が可能ですので、そういった機種をお持ちでしたらある程度やりづらさの緩和につながるかも知れません。

 ただ、これはスマホにもいえることではあるのですが、実は、MT5やMT4は、App StoreやGoogle Playで配信されているアプリ版とPC用のデスクトップアプリ版とでは、拡張性がまるで違います。

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 こちらの記事にて、MT4やMT5の特徴として、『カスタムインジケーター』について触れています。これらの機能は、残念ながらアプリ版にはありません。

 またタブレットは、スマホと比べて誰もが持っているというものでもありませんので、新たに買い足さなければならないという点も、デメリットとなるでしょう。

PCの場合

 PCの場合はどうなのでしょうか。

PCで取引するメリット

 PCで取引する最大のメリットは、環境さえ整えば何でも出来るという点につきます。

 画面が小さいなら大きいディスプレイを用意すればいいし、なんなら2画面も可能です。いちいち画面を切り替えたり、そのせいでログアウトしてしまっていたりなどの心配はありません。何なら、複数のブローカーの取引画面を一気に開いて、それぞれで取引するなんてことも余裕です。

 MT4やMT5の拡張性は言わずもがな。

PCで取引するデメリット

 その代わり、PCで取引するということは、取引する環境を固定しなければならないということでもあります。

 ノートパソコンなど持ち運び可能なものは勿論ありますが、それならタブレットで取引するのとほとんど変わりません。

 また、ある程度しっかりとした環境を整えようとすると、それなりの金額が必要になります。

 勿論、必要最低限の環境と考えたなら、iPad Proなどを購入するよりも遥かに安く済む場合があります。しかし、基本的にはそれなりにお金がかかると思っておいたほうがいいでしょう。

最低限確保すべきPCのスペックとネット環境

 バイナリーオプションで必要となるスペックのPCやネット環境は、どう整えればいいでしょうか。

 ここではまず、『ストレスを感じない取引が可能なPC環境』として、PCの各パーツなどから最低限必要なPCのスペックを導き出し、その後、ネット環境について触れていきます。

 PCを構成するもので特に重視すべきは、『OS』『CPU』『メモリ』『補助記憶装置』です。

 なお下記は、原則としてデスクトップPCを基準としています。ノートPCは、全般に同世代のデスクトップPCと比べるとスペック面におけるコスパが悪いため、今回の考慮から外しています。

OSの要件

 OSとはオペレーティングシステムの略称で、大きく『Windows』『macOS』の2種類があります。『Linux』というオープンソースのOSもありますが、それはさておき。

 これらの中から選ぶべきは、普及率が圧倒的な『Windows』です。

 どうしてもmacが使いたい、そもそもWindowsの販売元であるマイクロソフトが嫌いなどの理由でもない限りは、Windowsを選択しましょう。

 現在の最新Windowsは『Windows11』ですが、前世代の『Windows10』でも問題ありません。

 ただし、Windows10はサポートに期限があるため、その点だけ注意しましょう。現時点で、Windows10のサポート終了は2025年10月に予定されています。

 勿論、macOS搭載のiMacやMacBookでもいいのですが、これらは性能を考えるとどうしてもやや割高です。また、WindowsPCであれば、PCの構成パーツを購入段階である程度組み替えられたり、あとで自分で組み込んだりできるBTOパソコンがあるため、自由度が高くなっています。

CPUの要件

 ソフトウェアを動かすための文字通りの頭脳となるのがCPUです。

 PC用のCPUを提供するメーカーは『Intel』と『AMD』の2社がシェアを争っており、それぞれの看板モデルは『Core』『Ryzen』

 ここでのオススメは、『Core』シリーズの『i3』です。

 i3シリーズは、比較的安価でありながらも一定以上の処理能力を持ったCPUです。これより性能が低く安価なCeleronといったCPUもありますが、費用対効果で考えるとi3がベストではないでしょうか。

 というか、Celeronはそもそも選択肢に入りません。処理性能が低く、通常のブラウジングやメーラーの操作にも支障を来す場合があるからです。特にMT5などチャートツールを同時に使用するとなれば、まずもって快適さは失われるでしょう。

 Coreシリーズの性能は、同じ世代のものならば基本的に『i3<i5<i7<i9』となっています。すなわち、Coreシリーズを選択しておけばほぼ間違いはありませんが、i9クラスだとCPUだけで額がかなり違ってくるので、他に高負荷なゲームをやる予定でもない限り選ぶ必要はありません。

 Ryzenシリーズも性能そのものはCoreシリーズに勝るとも劣らない優れたCPUですが、Gシリーズ以外が内蔵GPUを搭載しておらず、GシリーズよりはCoreのほうがコスパ的にもおすすめです。

 CPUに内蔵GPUが搭載されていない場合、ディスプレイに映像を写すために別途グラフィックボードが必要となります。

 グラフィックボードを別に取り付けた場合、価格に大きく影響します。

 また、もしディスプレイを4つ以上接続したいという場合にも、グラフィックボードが必須になります。グラフィックボードなしの出力(オンボードグラフィックス)の場合、基盤であるマザーボードにもよりますが3枚が上限となります。

 Core i3はCoreシリーズでも最下位モデルですが、一部の最新ゲームをプレイでもしない限り不足はないと考えられます。特に第12世代以降なら、i3とi5の間にある性能差は体感しづらく、実数においても価格差に見合うほどの性能差はないと言わざるを得ません。

 ただし、バイナリーオプション以外にもゲームなどもやりたいという場合、i3どころかi5でも不足になる場面が出る可能性があります。というよりも、そもそも高負荷なPCゲームの動作にはグラフィックボードが必須ですので、そうなってくるとCoreシリーズよりも若干安価で、しかし性能は同等のRyzenが視野に入ってきます。このあたりは、ご自身がPCで何をしたいのかを考えた上で決めたほうがいいでしょう。

メモリの要件

 メモリはデータなどを一時的に記憶する部品で、RAM、あるいは主記憶装置とも呼ばれます。この数値が高ければ高いほど、PCの処理能力は上がります。

 これは8GB以上を選びましょう。

 4GBでもいいといえばいいのですが、これは現行のWindows OSを動かすために最低限必要な数値。MT5など他のアプリケーションを動かすには、いささか不安が残る数値です。

 ただ、これについても、もしゲームなど他の用途にもPCを使用したい場合、8GBでは不足気味となるため、16GB以上は最低限用意したほうがいいでしょう。余裕があるなら、32GB積んでおけばひとまず安心かと思われます。

補助記憶装置の要件

 PC要件最後の項目は『補助記憶装置』。

 PCのデータは、OSのデータも含めてこの補助記憶装置に保存されます。メモリはあくまで一時的な保管場所であり、恒久的な保管はこちらです。

 恒久的な保存が補助記憶装置で、一時的な記憶が主記憶装置というのは、少々ややこしいところではあります。

 さて、この補助記憶装置には『HDD』『SSD』という2種類の装置があります。

 具体的にどう違うのかを説明し始めるとそれだけで1記事出来ますので割愛するとして、ここでは、より処理速度が速いSSDを選択しましょう。

 HDDとSSDでは、読み書きの速度がまるで違います。その代わりSSDのほうがHDDと比べて耐用年数が短いデメリットもありますが、近年のSSDはHDDと遜色ないほどに頑丈ですので、あまり気にする必要はありません。

 肝心の記憶容量ですが、バイナリーオプションだけを目的とするなら256GB、それ以外も考慮するなら512GB以上を選んでおけば間違いないかと思います。

ネットワークの要件

 PC本体のスペックの話はこれでひとまず終わりましたが、最後に大切なものが残っています。

 それは、ネットワークの性能です。

 どれだけハイスペックなPCを用意したとしても、ネットが低速では何の意味もありません。

 モバイルルーターなんて以ての外。せっかくPC環境を整えたのですから、ちゃんと光回線を用意しましょう。

 とはいえ、基本的に光回線であれば、どれであっても問題ありません。バイナリーオプションの取引に必要な回線速度は、せいぜい上りも下りも10Mbpsあれば十分です。

使用するブラウザにも要注意

 インターネット閲覧に利用するブラウザにも、注意が必要です。

 2022年6月現在、最も主流のブラウザは『Google Chrome』で、おおよそ8割弱のPCユーザーがChromeを利用しているともいわれています。

 バイナリーオプションに取り組む場合も、Chromeであれば問題ありません。その他、iOSのSafari、Firefoxといったブラウザならば、問題なく動作します。

 要注意なのが、WindowsOSに標準搭載されている『Microsoft Edge』。Edgeのシェア率は上記3ブラウザよりも低いとされていますが、OS標準ブラウザということもあって、PCに明るくない方はそのまま使っているかと思います。

 このEdge、ハイロードットコムやザオプションでは特に言及はされていませんが、ファイブスターズマーケッツでは非推奨ブラウザに指定されています。こちらで確認した限りでは、最新バージョンなら特に問題なく動作していますが、古いバージョンのまま使っている場合は表示に支障が出る可能性がありますのでご注意ください。

まとめ

 バイナリーオプション取引用に欲しいデスクトップPCスペックは……

OS Windows 11 or 10
CPU Intel Core i3以上
メモリ 8GB以上
補助記憶装置 256GB以上のSSD

 上記要件を満たすものならば、バイナリーオプション取引には問題ないかと思います。

 よくイメージされるようなプロトレーダーの部屋(モニターが大量に並んだ空間)のようなものは、構築する必要はありません。あれはああいった演出、あるいは半分以上趣味の世界です。そもそも、大量のモニターをPC1台に接続するためには、ちらっと触れたグラフィックボードが複数枚必要です。

 通常、PCに接続できるディスプレイは最大3~4枚です。Mac Proの最上位機種などならば、12台接続可能なようですが、現実的ではないでしょう。

 上記性能のPCならば、新品でも10万を超えることはないと思われます。PC代をバイナリーオプションで取り返そうとするといくらかプレッシャーになるかも知れませんが、後々を考えれば買っておいて損はありません。

 これまでスマホでバイナリーオプション取引で上手くいっていない方は、PC購入を考慮してみては如何でしょうか。

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