今どのくらい売買されている?移動平均乖離率をバイナリーオプションで活用

POST:2022/03/07

 以前、『DPO(トレンド除去価格オシレーター)』について、簡単に解説いたしました。

DPO(トレンド除去価格オシレーター)とは?短期向け分析はバイナリーオプションでも有効か

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 DPOはその名の通り、チャートからトレンド情報を除去し、単純な売買の加熱具合のみを見るプライスオシレーターの1種です。

 これと類似した動きを見せるオシレーター系指標に、『移動平均乖離率』というものがあります。今回は、この移動平均乖離率がどのような指標なのか、バイナリーオプションに活用できるのかを見ていきたいと思います。

移動平均乖離率とは

 テクニカル分析のためのインジケーターとして代表的な『移動平均線』。移動平均線は多くの指標を算出するためにも用いられていますが、移動平均乖離率もその1つです。

移動平均線はバイナリーオプションでどう見る?グランビルの法則も徹底解説

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 移動平均乖離率とは、特定期間の移動平均線と現在のローソク足の乖離率=どれだけ離れているかの割合を示す指標です。移動平均線を利用していますが、その性質上オシレーター系指標に分類されます。

 この乖離率は、すなわち売買の加熱具合を表します。一般に、乖離率が10%から20%以上となった場合、レートは移動平均線に近づこうとするといわれています。

 この乖離率の基準は、計算に使用する移動平均線の期間によって前後します。場合によっては、5%前後でシグナルとすることもあります。

 ところで、『エンベロープ』というテクニカル分析のインジケーターはご存知でしょうか?

エンベロープはどんなテクニカル指標?バイナリーオプションでの分析方法は?

エンベロープはどんなテクニカル指標?バイナリーオプションでの分析方法は?

 エンベロープは、またの名を『移動平均乖離率バンド』と呼ばれています。

 その別名が示すとおり、エンベロープは移動平均乖離率を元にした指標ですが、こちらは分類上はトレンド系指標となっています。

 エンベロープの場合、移動平均線からどの程度離れているかを示す線をどの値で引くかはこちらが自由に設定可能です。一方の移動平均乖離率は、単純に今どのくらい移動平均線から乖離しているかを表します。

移動平均乖離率の計算式

 移動平均乖離率は、期間を『N』として、以下の計算式で求められます。

期間N移動平均乖離率 = ((当日の終値 - 移動平均の値)/移動平均の値) × 100

 多くの場合において期間Nは、日足の場合は、5、25、75、100、200といった値が用いられ、週足の場合は、9、13、26、52が取られます。

移動平均乖離率をバイナリーオプションで利用

 移動平均乖離率で見えてくるのは、売られすぎ、あるいは買われすぎからの反転のポイント、つまり逆張りのエントリーポイントです。よって、順張りのほうが有利に働くバイナリーオプションでは、やや活用しづらい指標ではあります。

 しかしながら、移動平均乖離率はDPOと同様、短期的な取引で使いやすい指標でもあるため、バイナリーオプションでもどうにか活用したいところです。

 活用の一例としては、他のトレンド系指標と併用し、トレンドの利食い期(終盤)を移動平均乖離率で確認する方法があります。

 逆張りの指標とは、大雑把に言い換えればそれまで発生していたトレンドが終了するポイントが示されるということでもあります。その兆候を移動平均乖離率で確認しつつ、エントリー自体はボリンジャーバンドや移動平均線を用いた順張りで行うことで、突然のトレンド転換に対応しようという考え方です。

 こういった、トレンド系指標とオシレーター系指標の組み合わせによる分析は、そもそもメジャーな分析手法の1つでもあります。元々オシレーター系指標は強いトレンドが発生しているときには役に立たないとされており、その部分を、トレンドに強いトレンド系指標で補います。

 勿論、純粋な逆張りでも、移動平均乖離率は有用です。

MT4/MT5で移動平均乖離率を出す

 問題は、分析ツールであるMT4やMT5で、どうやって移動平均乖離率を表示するか。

 実は両ツールには、移動平均乖離率が標準搭載されていません。

 ですので、カスタムインジケーターを自分で追加する必要があります。

 ただし、

 こちらの記事でも触れていますが、カスタムインジケーターはPC版のみ対応となっていますので、お気をつけください。

 移動平均乖離率を表示させるカスタムインジケーターとしては、『OANDA Multi MA Deviation』などがあります。

 あるいは、エンベロープを移動平均乖離率を見るために利用する方法もあります。エンベロープのバンド幅はこちらで設定可能ですので、それを利用して取引の加熱具合は確認可能です。

 ただし、エンベロープのバンド幅を大きく取りすぎると、乖離率の確認用としても、純粋なエンベロープとしても無意味なものになってしまいますので、注意しましょう。

まとめ

  • 移動平均乖離率は売買の加熱を図るオシレーター系指標
  • 短期取引でよく利用される
  • MT4やMT5には標準搭載されていない

 短期取引に強い分、移動平均乖離率にもDPO同様ダマシが頻出する弱点があります。

 また、MT4にもMT5にも、標準状態では搭載されていない指標であること、大まかでいいならエンベロープを用いれば乖離率は確認可能である点からも、単体では少々使いづらさが目立つかもしれません。

 もし、今現在、価格は移動平均線からどの程度離れているのか、詳しい数値を知りたいと思ったときは、カスタムインジケーターで追加の上、取引に活用してみてください。

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