ローソク足1分足チャート攻略法!バイナリーオプションで有用な指標5選

UPDATE:2022/03/16

 バイナリーオプション、特に5分以下の超短期取引で最も利用されるであろう、ローソク足の1分足チャート。一般に、日足と比較して非常に期間が短いこのチャートは、テクニカル分析の精度が低くなり、予測の難易度が上がります。

 1本1本のローソク足の単位時間が長くなればなるほど、多くのトレーダーの心理がチャートに反映されます。その分、過去の値動きに則した動きを見せることが多くなり、過去データを参照しているテクニカル分析の有用性が高まります。それはつまり、単位時間が短い1分足チャートでは、トレーダー心理の反映が不十分となり、テクニカル分析にブレが生じやすくなるということです。

 それのみならず、トレーダー心理の反映が不十分ということは、ローソク足1本あたりにかかる1度の取引における影響が強くなるということでもあります。そのような、所謂流動性が低い状態下においては安定した取引は難しく、決済時点で予測外の動きを見せることは珍しくありません。

 しかし、それでもバイナリーオプションでは1分足チャートの分析はほぼ必須。そこで今回は、取り扱いが難しい1分足チャートの攻略法を探っていきたいと思います。

本題に入る前に

 以下で述べる分析は、1分足チャートが比較的有効に利用できる決済まで1分以上の時間があるバイナリーオプション取引での活用法であり、ハイロードットコムザオプションで用意されている30秒取引には適用されません。

 30秒取引については、初心者の方には一切オススメできないという大前提の元、

バイナリーオプションの30秒取引を攻略!でもオススメはできません

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 こちらの記事をご参照ください。

 また、そもそも短期的な取引は予測の難易度が高いというのは先述のとおりです。よって、以下の攻略法も、あくまで相対的に利用しやすい手法というものであり、その結果や確実性は一切保証されるものではないことを予めご了承ください。

 加えて、原則としてこれらの分析は、米ドルユーロや米ドル円などの流動性が高い通貨ペアに用います。その点も併せてご了承をお願いいたします。

バイナリーオプションでおすすめの通貨ペアは?世界3大通貨の特徴も解説

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1分足チャートの分析に有効的なインジケーター

 基本的な分析は、いずれのインジケーターも基本的なテクニカル分析の手法と同様のものです。

 数あるインジケーターの中から、ローソク足の単位時間が短くなっても有効性が比較的確認されているものをいくつかご紹介します。

移動平均線

移動平均線はバイナリーオプションでどう見る?グランビルの法則も徹底解説

移動平均線はバイナリーオプションでどう見る?グランビルの法則も徹底解説

 まず1つ目は移動平均線です。

 移動平均線は、それそのものがテクニカル分析の代表的なインジケーターです。現在のローソク足が移動平均線からどの程度離れているか、移動平均線との交差の仕方で売買の勢いが図れる他、短期と長期の移動平均線の交差から、トレンドの発生や勢いの確認も可能です。

 また、移動平均線は他のインジケーターを算出するために用いられるケースも多いです。

 どうやって分析しようか迷ったら、まずは移動平均線から取り組んでみてはいかがでしょうか。

 移動平均線の期間は、一般には『短期:5(1週間)』『中期:10(2週間)』『長期:25(1ヶ月)』が用いられることが多いですが、1分足チャートの場合、『短期:5』『中期:30』『長期:60』も用いられます。

 一概にどれが絶対に正解とはいえませんので、適宜調整しながら、自分にあった期間を選ぶようにしましょう。

ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドはどう活用する?ローソク足との関係をしっかり把握しよう

ボリンジャーバンドはどう活用する?ローソク足との関係をしっかり把握しよう

 このボリンジャーバンドは、移動平均線を基準としたトレンド系インジケーターの1つです。

 先述の『移動平均線とローソク足がどの程度離れているか』を簡単に視覚的に確認可能。それ以外にも、乖離率の基準となるσ線とローソク足の関係から、順張りにも逆張りにも活用できるものとなっています。

 予測のためのシグナルも視覚的に分かりやすいもので使い勝手もよく、覚えておいて損はありません。

MACD

MACDはどんなチャート?バイナリーオプションでのエントリー活用法

MACDはどんなチャート?バイナリーオプションでのエントリー活用法

 MACDもボリンジャーバンドと同様、移動平均線から派生したインジケーターです。そのためトレンド系インジケーターともされますが、性質上オシレーター系にも分類されています。

 主な活用法はMACD線とシグナル線の接触によるトレンド転換の予測、つまり逆張り用のインジケーターですので、バイナリーオプションでの使い勝手は、先述の2つと比べるとやや落ちるかも知れません。しかしながら、トレンド転換の気配=トレンドの終了が目前という見方もできますので、補助的な役割では非常に有用といえるでしょう。

ストキャスティクス

ストキャスティクスとは?バイナリーオプションでもスローストキャスティクスが有効?

ストキャスティクスとは?バイナリーオプションでもスローストキャスティクスが有効?

 このストキャスティクスにも、一部移動平均線が活用されています。

 ストキャスティクスは相場の売買の加熱具合を測るオシレーター系インジケーターの1つで、2本の線がどの位置で交差したかによって、トレンド発生の最初期段階が確認できます。こちらもやはり逆張りがメインとなりますので、バイナリーオプションで活用するにはやや難易度が上がります。

 こちらもMACD同様、トレンドの利食い期でエントリーしてしまわないような活用方法がいいでしょう。

トレンドライン

トレンドラインの正しい引き方とバイナリーオプションで活用する方法

トレンドラインの正しい引き方とバイナリーオプションで活用する方法

 最後にご紹介するのは、移動平均線とともに基本的な指標として知られるトレンドラインです。

 トレンドラインはレジスタンスライン(上値抵抗線)サポートライン(下値支持線)を構成し、これらを突破するブレイクの発生によって、エントリータイミングを測れます。

 注意が必要なのは、トレンドラインは闇雲に引けばいいというわけではないという点にあります。雑に引いた線は役に立たないばかりか、分析を阻害し、間違ったエントリーを誘発しかねません。

まとめ

  • 1分足チャートは分析難易度が上がるため要注意
  • 移動平均線、ボリンジャーバンド、MACD、ストキャスティクスが有効
  • トレンドラインも有効だがライン引きは正確に

 分析方法はいずれの場合も基本通りで問題ありません。ただし、どのインジケーターも日足以上で見る場合と比べてダマシの回数は増えます。

 それでも他のインジケーターと比べ、込み入った計算式がない分安定した分析が可能ですので、複数のデータを比較検討して、上手くダマシを回避しましょう。

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