バイナリーオプションでFXのリスクヘッジ!その方法やメリット、デメリットは?

UPDATE:2022/12/21

 バイナリーオプションの使い方の1つとして、FXとの併用によるリスクヘッジがあります。

 リスクヘッジとは、予測されるリスクを可能な限り減らすための対策方法全体を指す用語で、買いポジションと売りポジションを同時に保有する『両建て』や、ポジションを途中で手放す『転売』も、リスクヘッジに含まれます。

 転売については、ハイロードットコムについては下記で触れています。

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 実は、バイナリーオプション自体が、FXに対するリスクヘッジとして機能する場面があります。この仕組みを上手く活用すれば、FXでの損失を抑えて、安定した取引を続けられるようになります。

 今回は、バイナリーオプションによるFXのリスクヘッジについて、詳しく見ていきたいと思います。今現在FXに取り組んでいて、どうにか損失を減らしたいという方は、ぜひご覧ください。

バイナリーオプションがどうFXのリスクヘッジになる?

 バイナリーオプションはFXの派生商品です。両者に共通する特徴として、為替レートの騰落で損益が決まるという点があります。

 バイナリーオプションの場合、利用する業者によっては他の金融商品を選ぶことも可能です。

 一方、

  • 決済までの時間がFXは自由裁量、BOは予め決まっている
  • 損益の額がFXは変動、BOは固定

 といった点が、FXとバイナリーオプションの違いです。

 FXのリスクヘッジ目的でバイナリーオプションを行うには、これらの点を利用します。

 例えば、FXでドル円の買いポジションを保有しているとします。しかし、相場は生き物ですから、どれだけ緻密なテクニカル分析、ファンダメンタル分析を行ったところで、レートがどちらに動くのかは完全には予測できません。

 そこで、バイナリーオプションで反対のドル円売りポジションを建てることで、仮にレートが下落してFXで損失が生じても、バイナリーオプションで出た利益で相殺できる状況を作れます。

具体的なリスクヘッジ例

 それでは、バイナリーオプションによるFXのリスクヘッジの具体例を取り上げてみたいと思います。

リスクヘッジの具体例

 先述と同様、ドル円の為替レートに対し、FXで買いポジションを建てたと仮定します。トレンドの初期段階でエントリーできたため、かなりの利益が見込めそうです。

 しかししばらくして、「これはどうにもレートが上がりすぎだぞ」と感じ、レート下落への警戒色が強まります。しかし、上昇基調は続いているため、決済するのは少々勿体ない……このときにバイナリーオプションで売りポジションを建て、予測外の下落に備えました。結果、一時的に大きく値を下げたドル円相場は、その後再び上昇に転じました。

 画像のレートでは、結果的にFXのエントリーもバイナリーオプションのエントリーも成功しています。しかしもし、バイナリーオプションのエントリー後にレートの下落が続き、損切りできないままFXエントリー時よりも値下がりしていたら、FX単体では損失が発生していたことになります。

 しかし、もし実際にその事態に陥っていたとしても、バイナリーオプションで利益が得られたため、その利益分で損失を補填可能です。

 逆に、下落が起こらずにそのままレートが上昇し続けていたとしても、その場合はFXで利益が生じますので、問題ありません。バイナリーオプション分の損失は発生しますが、そちらの損失額はエントリー時点で決まっているため、その点とFXで得られるであろう利益を照らし合わせれば、総合的に損失となることはないでしょう。

損切り/利食いできるならそれに越したことはない

 とはいえ、実際のところは損切りできるならそのほうがいいこともあります。FXの損失額はレートの変動幅と連動するため、急激な変動が生じた場合に、想定外の外の損失が生じる場合もあります。そうなってしまっては、バイナリーオプションで得た利益など誤差の範囲でしかなくなってしまいます。

 FX初心者が陥りがちなのは、『まだレートが上がるかも/下がるかも』とポジションを保有し続け、せっかくの利益獲得のチャンスを逃したり、損失が膨らみ続けるという状況。バイナリーオプションでは損失も利益もエントリー時点で決まっているため、決済までポジションを持ち続けても問題ありませんが、FXはそうではありません。機を逃せば、最悪掛け金を遥かに上回る損失を被ることにも繋がります。

 バイナリーオプションによるFXのリスクヘッジは、損切りがなかなかできない方のための手段ではありますが、それでも損切りや利食いは身につけるべきです。

どちらも負けでは元も子もない

 いくらリスクヘッジのためにバイナリーオプションでエントリーしたとしても、FXもバイナリーオプションも予測を外していては何の意味もありません。

 特に、バイナリーオプションは決済されるタイミングは予め決まっているため、しっかりと戦略を立てた上でのエントリーが重要です。なんとなくでエントリーするのではなく、どういった理由でバイナリーオプションでリスクヘッジをするのか、しっかりと理論を確立しましょう。

 また、先だって少し触れましたが、いくらリスクヘッジだからといって、FXで発生すると想定した損失以上の掛け金を用いては意味がありません。あくまでFXの損失を少しでも減らすことを目的にして、バイナリーオプションでの利益で損失をチャラにしようとは考えないほうがいいでしょう。

 勿論、どれだけ戦略立ててバイナリーオプションをリスクヘッジに利用しても、どちらも損失を出してしまうこともあります。そのデメリットは為替取引の性質上どうしてもつきまといますので、ご注意ください。

まとめ

  • バイナリーオプションはFXのリスクヘッジに利用可能
  • 使い方次第では損失減らしも利益増やしも可能
  • 最終的には利食いや損切りを覚えたほうがいい

 今回の記事はバイナリーオプション単体でとうのというよりも、FXを併用した場合のバイナリーオプションの活用法でした。

 損切りや利食いがしっかりとできている方にとっては、特段使わなくてもいい手法かもしれません。しかし、損切りができていても少しでも損失を減らしたい方や、損切りができず大きな損失ばかり出してしまうという方は、リスクヘッジ目的でバイナリーオプションを活用してみてはいかがでしょうか。

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