バイナリーオプションのスプレッドやスプレッド取引について

UPDATE:2022/07/28

 ハイロードットコムのHighLowスプレッドやTurboスプレッド、ザオプションのスプレッド短期取引やスプレッドHIGH/LOW、M-transactionalのRETURN200など、バイナリーオプションでもスプレッドを考慮しなければならない取引は少なくありません。

 この取引はペイアウト率が他の取引と比べて高い反面、スプレッドの幅が変動するために難易度は非常に高く、アット・ザ・マネーでも返金されない点から、バイナリーオプション初心者には到底オススメできない取引となっています。

 では、スプレッドが存在する取引が、何故初心者にオススメできないのか。そもそもバイナリーオプションにおけるスプレッドとは何か、広義におけるスプレッドとは何なのかについて触れつつ、ご説明いたします。

 また、それでもスプレッド取引に挑みたいという方に、攻略法をご用意できたらと思います。

そもそもスプレッドとは

 スプレッドとは、『広がり』を意味しており、特にFXにおいては、為替の買値と売値の差を示す用語です。

 FXに取り組んだことがある方ならご存知かと思いますが、為替取引の際、買いポジションを建てるときと売りポジションを建てるときでは、同じタイミングであってもわずかに価格に差が生じます。

 決済時には、買いポジションを建てた場合は売値を、売りポジションの場合は買値を参照するため、仮にエントリーと同時に決済を行った場合、必ず損失が発生します。スプレッドは証券会社、FX会社によって幅が異なり、人気の証券会社では比較的狭い設定がされていることがほとんどです。

 大雑把な話、『スプレッド=証券会社に支払う取引手数料』と考えてしまっても、問題はありません。

 とはいえ、スプレッドは固定値ではありません。スプレッドの幅は、為替の値動きによって多少、場合によっては大きく変動します。

 そのスプレッド変動に関係してくるのが、『ボラティリティ』です。

バイナリーオプションでもボラティリティの高低は重要か?

バイナリーオプションでもボラティリティの高低は重要か?

 流動性が低い通貨ペアや、災害や経済指標発表などによって為替に急変が起こった際には、ボラティリティの上昇に合わせてスプレッドも拡大します。これは、仮に証券会社側が『スプレッドは原則固定』としていても例外ではありません。

バイナリーオプションにスプレッドはある?

 ここまではFXでの話ですが、ではバイナリーオプションではスプレッドは存在するのでしょうか?

 結論を言うと、バイナリーオプションにおいて、原則として上記のようなスプレッドは存在しません。そもそも、バイナリーオプションで取引しているのは、金融商品そのものではなく売買の権利なので、仮にスプレッドが存在したとしても、関係ありません。

 注文した時点で決済時に売るか買うかは決まっているため、売買額の差が影響することはないのです。

海外業者におけるスプレッドの意味

 では、海外バイナリーオプション業者におけるスプレッド取引のスプレッドとは、一体何なのでしょうか?

 これは単純に、勝ち判定とならない値幅のことと考えて問題ありません。ボラティリティ増大時に幅が広がるのは一般的なスプレッドと同様ですが、いってしまえば共通点はそれだけです。

スプレッド取引

 ですが、実はこれ以外にも、通常のスプレッドとは全く違う意味で、バイナリーオプションにもスプレッドが存在します。

レートのズレ

 サーバーの負荷増大などに伴い、配信元のレートと業者のレートの間にズレが生じることがあります。海外バイナリーオプション業者において、この配信レートのズレも『スプレッド』と呼ばれることがあります。

 負荷が増える原因は様々ありますが、

  • 価格の急変
  • 取引量の増大

 主にこの2つが要因として考えられます。多くの場合、これらは業者側はスプレッドとはいわず、『システム上のエラー』などと表現しています。しかし、価格の急変などによって差が広がるという意味では、広い意味ではスプレッドと同義と考えても差し支えありません。

 悪質業者の場合、この配信のズレを悪用し、本来勝てていた取引を意図的に負け扱いにしてくるところもありました。

 昨今ではそういった業者はほとんど見られなくなりましたが、この現象は優良バイナリーオプション業者でも起こり得ることです。

スプレッド取引がバイナリーオプション初心者におすすめできない理由

 本題に立ち返って、何故スプレッド取引がバイナリーオプションの初心者にはオススメできないのでしょうか。

 厳密にいえば、初心者だろうが上級者だろうが、安定した利益を積み重ねるためには、スプレッド取引には取り組むべきではありません。

レートの方向を予測するだけでは勝てないから

 その理由の最たるものは、やはり予測した方向にレートが進んだとしても、スプレッドの範囲外に出ない限りは利益にならないからです。

 先だって取り上げた、

 こちらの3社ですが、いずれもスプレッド取引においてはオプション購入額は回収され、損失となってしまいます。ザオプションの場合は、HIGH/LOW取引に限定すれば、アット・ザ・マネー時には返金されますが、スプレッドが含まれるとこの限りではありません。

 スプレッドがなければ、レートの方向予測だけで済むところを、スプレッドが生じるがゆえに、決済時間にどの程度値動きしているかという予測が必要になってきます。加えて、スプレッドは固定ではないため、仮にその予測が正しかったとしても、スプレッドが広がってその予測数値も範囲内に入ってしまっては、結局損失になってしまいます。

スプレッド幅の目安が不明だから

 国内のFX業者では、スプレッドの目安を提示しているところが大多数です。しかし確認したところ、スプレッド取引を提供している海外バイナリーオプション業者の中で、目安を明言している業者はありませんでした。

 これは、誤解を生むことを承知で言ってしまうと、業者側が好きにスプレッドを広げられるため、強制的に負けにさせられる可能性が否定できないということです。

 スプレッドなしの取引ならば、レート配信元を明らかにしている場合、レートの意図的な操作疑惑は生じません(サーバ負荷による予期せぬレート遅延は除きます)。しかし、業者に裁量権があるスプレッドに関しては、正直なところその限りではありません。

 とはいえ、ハイロードットコムのTurboスプレッドにおいて、おおよそスプレッド幅は±0.1~±0.3pips、ザオプションでは±0.1~0.5pips程度で推移しているようです。

 この程度なら常識的な範囲内ですので、意図的で悪質なスプレッド拡大はないと判断しても問題ないかと思われます。

 倍以上ある高いペイアウト率は確かに魅力的ですが、わざわざ相手の土俵で戦うリスクを負うほどでしょうか? リスクを冒して一攫千金を狙うより、着実に勝てる取引を行うほうが、結果的に大きな利益が得られるでしょう。

それでもスプレッド取引に挑戦したい方へ

 それでもスプレッド取引で利益を出したいという方は、通常の取引よりも圧倒的にリスクが高いということをしっかりと念頭に置いた上で、全く違う2つの攻略法をご提案いたします。

 いずれの攻略法も確実に勝てるなどというつもりは毛頭ありません。あくまでも、1つの参考としてご覧いただければ幸いです。

 なお前提として、ユーロドル、ドル円など、元々の流動性が高い通貨ペアの取引を用いる点をご了承ください。

バイナリーオプションでおすすめの通貨ペアは?世界3大通貨の特徴も解説

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 流動性が低い通貨ペアの場合、そもそものスプレッドが広く、余計にリスクが増大する可能性があります。

ボラティリティが大きくなるタイミングを避ける

 1つ目は、取引量が急増する時間帯の取引を避ける方法です。

 取引量が増えて価格の変動が大きくなれば、その分スプレッド拡大のリスクが発生します。そのリスクを回避するため、経済指標発表や政策金利発表、NY証券取引所のコアトレーディングセッション時などを避けて取引します。

 また、テクニカル分析において、ローソク足が大陽線/大陰線を形成していたり、RSIが70%以上、あるいは30%以下のときは、市場売買が一方向に加熱していると考えられますので、このタイミングも回避しましょう。

 とはいえ、この手法はスプレッドが広がりづらいメリットがある反面、そもそもレートがスプレッド外に出られない可能性もあります。特にレンジ相場が形成されている場合はその可能性が跳ね上がるため、上記条件を満たしつつ、ある程度トレンドが形成されているときにエントリーするのが望ましいと考えられます。

 場合によっては、高値圏での大陽線形成かつRSI70%以上、もしくは安値圏での大陰線形成かつRSI30%以下などのシグナルから、逆張りを狙うのも1つの手です。

強いトレンドに乗る

 もう1つは、上記とは反対にスプレットが拡大しても影響がないほどの大きな値動きの流れに乗ってしまう方法です。

 どれだけスプレッドが拡大しようが、元の流動性が高い通貨ペアなら、その幅が数pips以上になることはないと踏み、あえて乱高下しやすいタイミングで取引を行います。

 上手く流れに乗れば、スプレッドを無視してしまえるのが強みではありますが、指標の発表などに合わせるため、当然、テクニカル分析の精度は低くなります。アメリカ時間のコアトレーディングセッション時(冬時間で23時半以降)で、かつ事前情報からトレンドの方向が明確な場合には、効果的にエントリーできるかも知れません。

 そのため、テクニカル分析だけではなく、ファンダメンタル分析の面から予測を立てておくのも重要といえるでしょう。

ファンダメンタル分析とは?バイナリーオプションでも通用するか?

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まとめ

  • スプレッドとは本来売買値の差のことだが、バイナリーオプションではレート配信の遅延などによるズレや判定の考慮外の幅を示す
  • バイナリーオプションのスプレッドはブラックボックスのため、スプレッド取引はオススメできない
  • それでも取り組むならスプレッドが広がらないタイミングか、広がっても影響がないほど強いトレンドを狙う

 繰り返しになりますが、スプレッド取引は、ペイアウト率の高さは目立つものの、リスクの程度が見合っているとはいえない、ハイリスクな取引です。バイナリーオプションで取り組むのはオススメできません。

 それでも取引したいというのなら、そのリスクをよく把握し、より確実なタイミングを見極めてエントリーするのが重要です。そしてなによりも、どれだけ緻密に分析しても絶対はないことを認識し、たとえ損失が発生したとしても冷静さを失わないメンタルも大切な要素です。

 当然、いきなりスプレッド取引の本番を行わず、事前にデモ取引で戦略を用意しておくのも重要でしょう。ハイロードットコムなどデモ取引を用意しているバイナリーオプション業者は多いので、そういった業者を利用しているなら、もしくは利用を検討しているなら、機能はフル活用しましょう。

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