通貨の強弱チャートから見るバイナリーオプション攻略法

POST:2022/09/16

 各国の通貨には、強弱が存在します。

 一般にこれは、『通貨強弱チャート』と呼ばれる折れ線グラフや表で確認され、その時々においてどの通貨が強く、どれが弱いのか瞬時にわかるようになっています。

 では、通貨の強弱とは、一体何なのでしょうか。今回はその点を含め、バイナリーオプションで、通貨の強弱からどの通貨ペアで取引するか、どちらにポジションを建てるか、その判断材料としての活用方法も解説します。

通貨の強弱とは

 まずはこちらをご覧ください。

通貨強弱チャート

 こちらは、2022年9月13日16時を起点とした、24時間の通貨強弱チャートです。OANDA JAPANのOANDAラボを参照元としています。

 こちらのチャートでは、USD(米ドル)EUR(ユーロ)GBP(ポンド)JPY(円)CHF(人民元)AUD(豪ドル)CAD(カナダドル)NZD(ニュージーランドドル)の8通貨の相対的な強弱が表示されています。

チャートから見えてくるもの

 上記のチャートでは、22時前からオレンジの線(USD)が急激に跳ね上がり、それに連れるようにしてCADも上昇、その他CHFとEUR以外は下落しています。この瞬間に、何が起きたのでしょうか。

 2022年9月13日21時半、アメリカの経済指標である『8月CPI』が発表されました。これは『消費者物価指数』とも呼ばれ、雇用統計と並びアメリカ経済の状況を指し示す重要な指標となっています。

 その結果と、事前の予想数値は以下のとおりでした。

前回 予想 結果
前月比 0.0% -0.1% 0.1%
前年同月比 8.5% 8.1% 8.3%
前月比
コア指数
0.3% 0.3% 0.6%
前年同月比
コア指数
5.9% 6.1% 6.3%

 コア指数とは、天候などの要因で変動が激しい生鮮食品を除いたCPIのことですが、上記全てにおいて、予想よりも優位な結果が出ています。

 これにより、他の統計によって示唆されていた物価上昇圧力のピークアウトは否定され、9月のFOMC(連邦公開市場委員会)での利上げ見込みが更に引き上げられることとなり、それらに伴ってUSD、並びに地理的に近いCADを買う動きが活発化。相対的に、EURとCHFを除く他通貨が売られる事態となりました。

 すなわち、通貨の強弱とは、その通貨の需要がどの程度あるかということであり、言い換えれば、グラフの上側にある通貨=強い通貨は大きな需要がある通貨であることを指し示しています。

強弱チャートだけで値動きは分かる?

 では単純に、需要が大きい通貨を基軸通貨として、それよりも弱い通貨を決済通貨とする通貨ペアでコールオプションを取ればいいのでしょうか?

 確かに強い通貨はその値段も上がりやすい傾向が見られます。上記のタイミング以外にも、同日の午後12時頃における鈴木財務大臣の発言『このところの急激で一方的な円安の動きが続くならば、為替介入も含めたあらゆる手段を排除せずに対応していく』という発言などに影響し、一時的にJPYが他の通貨を大きく引き離して強力な需要を生み出したタイミングがありました。その後、USD/JPY、EUR/JPY、AUD/JPYなど日本国内で活発に取引があるドルストレート及び合成通貨ペアは、全面的に円高傾向に傾いています。

 ちなみに、こういった、要人が為替の値動きについて言及することを、『口先介入』と呼ぶこともあります。日本では2022年に入って幾度か口先介入が行われましたが、9月に入る頃にはその効力はほぼなくなっていました。

 今回の発言がレートに影響を及ぼしたのは、『為替介入』というかなり直接的な文言が出てきたことに加え、その前段階であるとされる、各銀行に現在の取引レートを中央銀行が確認する『レートチェック』が実施されたという情報が流れたことが原因があると考えられます。

 ちなみに、16日の11時前にも同様の発言がありましたが、そのときは為替には影響はありませんでした。

 このことを鑑みれば、短期的な通貨強弱チャートの上側にある通貨を、下側にある通貨で買えば、利益が出しやすそうではあります。

通貨強弱をバイナリーオプションのポジション建てに活用

 ということで、当日の通貨強弱チャートを見ながら、バイナリーオプションでどう活かすか見ていきましょう。強弱チャートは先述のOANDAラボのものを使用します。

 なお、使用するバイナリーオプション業者はどこでも構いませんが、通貨ペアの選択肢が多いハイロードットコムや、

 ファイブスターズマーケッツがおすすめです。

どの通貨ペアでどう取引するか

 まずは、どの通貨ペアでバイナリーオプションに取り組むかを決めたいと思います。

通貨強弱チャート02

 こちらは、2022年9月16日13時前の通貨強弱チャートです。一方が下降もしくは上昇しており、もう一方がその逆側、もしくは横ばいに動いている通貨ペアを探してみると、丁度JPYが下降中、AUDが横ばいです。

 強さ的にもこのタイミングはAUDのほうがやや需要があり、JPYは売り傾向にあると読み解けます。こういう状況では、AUD/JPYでコールオプションを取るといいでしょう。

 逆に、

通貨強弱チャート03

 このように、JPYの強さが上昇、AUDが下降しているときには、プットオプションを取るようにしましょう。

 ただし、通貨の強弱の方向性は活発に変化するため注意が必要です。あまり長期的に見ず、短期での取引を考えたほうがいいかも知れません。

 そういった意味では、本来はおすすめ出来ない30秒取引での活用が見えてきます。

バイナリーオプションの30秒取引を攻略!でもオススメはできません

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あくまで補助として

 とはいえ、通貨の強弱だけでの取引は危険でしょう。確かに需要の差から通貨ペアの動きはある程度予測は立てられますが、やはり実際の値動きの状況を見て判断するべきです。

 また、通貨強弱チャートも、どの程度の時間幅を取ってデータを見るかによって、その形状は大きく変化します。例えば、

当日の通貨強弱チャート

 こちらは、閲覧時点までの当日分通貨強弱チャートです。中盤で、JPYがかなり強力な通貨だったことが伺えます。しかし、

4時間の通貨強弱チャート

 現在のタイミングから4時間前を起点とするチャートでは、JPYはほぼ終始弱い傾向を見せています。見方さえ分かっていれば大した問題にはなりませんが、よく分からないまま通過強弱チャートを使っていると、足元をすくわれます。

 原則、為替の動向はテクニカル分析のインジケーターを用い、エントリーの際に通貨の強さ的にそのエントリーは問題ないかを確認するために使えば、よりよいタイミングでのポジション建てが可能となるでしょう。

まとめ

  • 通貨には強弱があり、それを示す通貨強弱チャートが見られる
  • 通貨が強いということは需要が高まっているということ。需要が高いと値下がりしづらい
  • 単体では根拠に乏しいため、メインはテクニカル分析で

 通貨の強弱はテクニカル分析と比べ直感的に分かりやすい点がメリットとして挙げられますが、トレンド相場もレジサポラインも分かりません。よって、単体で活用できるものと考えず、分析の補助的な立ち位置で用いるのが賢明です。

 どうしてもテクニカル分析が難しい場合は、

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