バイナリーオプションの30秒取引を攻略!でもオススメはできません

UPDATE:2023/05/30

 海外バイナリーオプション最大の特徴に、極短期間で損益が決まるというものがあります。

 この特徴がギャンブル化を助長するとして、日本国内におけるバイナリーオプションは規制される結果となりました。

 また、国際的に見てもバイナリーオプションを規制する動きは多々見られ、先進7カ国においてバイナリーオプションが禁じられていないのは、2022年3月現在、日本と米国のみとなっています。

バイナリーオプション規制から見るリスクの詳細と対策、BOの今後について

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 さて、この超短期取引ですが、ペイアウト率が高いことから、取引の主軸に置く方も少なくありません。特にハイロードットコムやザオプションで取引可能な30秒取引は、日本人に特に人気が高いUSDJPYの通貨ペアにおいて2倍のペイアウト率があり、高い人気を誇ります。

 一方で、30秒取引はレート予測の難易度が非常に高いため、初心者の方には一切おすすめできない取引でもあります。そのことを大前提として、30秒取引の取り組み方について触れていきます。

30秒取引が行える海外バイナリーオプション業者

 海外バイナリーオプション業者の中で30秒取引ができるのは、先述の通りハイロードットコムのターボ取引と、

 ザオプションの短期取引があります。

バイナリーオプション30秒取引の攻略法は?

 30秒取引は、3分取引など他の超短期取引と比較しても、レートの予測が非常に困難です。その要因の1つとして、MT4やMT5に代表されるチャートツールのローソク足が、最短でも1分足までしか表示できない点があります。

 一部の業者専用のツールでは秒足を表示できるものもありますが、それがハイロードットコムやザオプションでのバイナリーオプション取引に対してどうなのかというと、レート配信元の不一致などを理由に、有効性は低いと言わざるを得ません。

 そもそも、テクニカル分析自体が原則日足を基準とした分析手法として運用されており、日足未満のローソク足では、どうしてもテクニカル分析の精度が低下します。これは日足から遠ざかるほど顕著となり、秒足レベルとなると果たして精密な分析が可能なのかという疑問があります。

 これらのことから、初心者の方がいきなり30秒取引を行うのは、おすすめできません。

 まずはバイナリーオプションの中でも決済までの時間が比較的長い取引で、バイナリーオプションにおける分析技術を身につけることが先決です。

 それを踏まえた上で、では30秒取引ではどのような取り組み方をすればいいでしょうか?

 なお、攻略法としてよく挙げられる『ノイズを狙って逆張り』については、取り扱いません。

為替レートのノイズはバイナリーオプションで有効活用できる?できたら苦労しません

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 こちらにてすでに触れていますが、ノイズを利用したエントリーはなんの根拠もないただの博打でしかなく、攻略法などとは程遠いものだからです。

基本は順張りに徹する

 バイナリーオプションにおいては、底値や天井でない限り、原則順張りが利益を出しやすいエントリー方法です。というよりも、逆張りをする意味がない、ともいえます。

 ポジションの建て方にはトレンドの流れに合わせた順張りトレンドの転換を狙った逆張りがありますが、逆張りは基本的に、エントリー時と決済時の差額が利益に影響を及ぼす場合には大きな利益を狙える手法で、レートの騰落の如何のみが損益に影響するバイナリーオプションでは、あえて狙う理由がありません。

 特に30秒取引では、トレンドの転換点でのエントリーは危険です。トレンドが瞬間的に転換するのならともかく、一旦小さな保ち合い相場に入ったあとにトレンドを形成することも少なくありません。決済までの間にトレンドが発生すれば問題はありませんが、その制限時間が30秒では望み薄というものでしょう。

 ただし、トレンド発生中の順張りは多くのトレーダーが行うため、一時的なサーバー負荷による約定拒否が発生する可能性もあります。

こういうときは逆張りも狙い目

 勿論、逆張りが狙えるタイミングもあります。

 代表的なのは、強い反発が予想されるレジスタンスラインやサポートラインに接触した、あるいは一時的に抜けたもののもつれ始めたタイミングでの逆張りです。

 これについては別途、攻略法の一例としてご紹介していますのでそちらをご参照ください。

ティックチャートを用いたバイナリーオプション攻略手法の1例

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トレンドの勢いをしっかりと見る

 では、全てのトレンドに対して順張りを行えばいいのかというと、それは違います。狙うのは、勢いがあり、かつ転換まで遠いトレンド相場です。

 弱いトレンド相場では、ちょっとしたことで値動きが反転してしまうため、安定性を欠いています。勿論、強いトレンドであっても一時的に反発することは予測されますが、頻度や幅は弱いトレンド相場と比べると小さく、損失となる確率は一気に下がると考えられます。

 トレンド転換までが遠いという点については、単にトレンド反発による損失への警戒の他、トレンド終了に近づくに連れ勢いが弱まる可能性を考慮しています。

狙い目は9時台や21時以降か

 上記の点を踏まえて、どの時間帯が取引に適しているでしょうか。

 これについては通貨ペアによりけりなところがありますので、今回は世界第2位の取引量を誇り、日本国内においては大多数のトレーダーが取引しているUSD/JPY(米ドル円相場)での取引から考えていきたいと思います。

 ドル円相場が活発化する時間帯は、主に3つあります。

  • 1.9時~10時
  • 2.17時~18時もしくは16時~17時
  • 3.23時以降もしくは22時以降

 これらは上からそれぞれ、東京証券取引所EU証券取引所(ユーロネクスト)やロンドン証券取引所ニューヨーク証券取引所の開場時間、もしくは最も活発な取引が行われる時間帯と符合します。『もしくは』としている時間帯は、それぞれサマータイムが適用されている際の時間を考慮しています。

 先述の通り、ドル円は世界的に見ても取引量が多い、つまり人気がある通貨ペアです。東証やNY市場のみならずEUの市場の取引時間に目を向けているのはそのためです。

 これらの時間帯ではレートの乱高下が起きやすく、強いトレンドの発生も見られます。このときに上手く順張りできれば、30秒取引で利益を出すのも可能です。

 ただし、それぞれの時間帯は予測難易度そのものも跳ね上がるため、注意が必要です。

 特に米国の雇用統計が発表されるタイミングなどでは、しっかりとその情報を把握していないと損失ばかりかさむことになるでしょう。

まとめ

  • 30秒取引を行うならハイロードットコムかザオプション
  • そもそもバイナリーオプション初心者にはおすすめできない
  • やるなら強いトレンド相場に合わせた順張りで

 30秒取引は、利用者が多い傾向がある反面、安定した利益を上げづらいことから、ある程度技術を身に着けた中上級者からは、嫌厭されがちです。

 繰り返しますが、30秒取引はバイナリーオプションに慣れていない初心者の方には全くおすすめできません。また、現在安定して利益を出せている方についても、あえて30秒取引を行う合理的理由はありません。

 どれだけ攻略法を見出したとしても、30秒というあまりに短い期間では、運の要素が強く絡み、博打的な取引になってしまいます。ペイアウト率が高いからと安易に取り組むのではなく、分析の精度を高めて堅実に取引を行ったほうが、結果的には大きな利益に繋がるでしょう。

 慣れないうちは、テクニカル分析による予測が比較的やりやすい1時間程度の取引や、ファンダメンタル的な要素による急変が起きても対応がしやすい3分以上の取引がオススメです。

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