バイナリーオプション業者のクレジットカード対応状況と国内業者でカード決済できない理由

UPDATE:2023/07/10

 海外バイナリーオプションの入金方法として、銀行振込や決済代行業者経由の振込以外にもクレジットカード入金があります。

 現在、ハイロードットコム、ブビンガ、ザオプション、ファイブスターズマーケッツ、Bi-Winningといった人気業者は、いずれかの国際ブランドのクレジットカードからの入金が可能となっています。

 その一方で、国内で正式に金融庁の認可を受けている証券会社が展開する、所謂国内バイナリーオプションでは、クレジットカードによる入金ができません。

 何故、国内業者ではクレジットカードでの入金ができないのでしょうか。また、海外バイナリーオプション各社で利用可能なクレジットカードブランドは、具体的にはどのようになっているでしょうか。

海外バイナリーオプション各社毎のクレジットカード国際ブランド対応状況

 クレジットカードの国際ブランドとは、国内外でクレジットカードを利用するための決済システムを有するブランドのことで、主に以下の5つがあります。

  • Visa
  • Mastercard
  • JCB
  • American Express
  • Diners Club

 これらは5大国際ブランドとも呼ばれ、各カード会社にライセンスを発行しています。このライセンスのお陰で、国内のカード会社で発行したクレジットカードでも、海外で利用することが可能となっています。

 では、上で挙げた海外バイナリーオプション5社のクレジットカード対応状況を見ていきましょう。

 下記は2023年7月現在の情報です。最新の対応状況は各バイナリーオプション業者にてご確認ください。

Visa Master JCB
ハイロー
ブビンガ
ザオプション ×
ファイブスターズ × ×
Bi-Winning × × ×

 アメリカンエクスプレスとダイナースクラブはいずれのバイナリーオプション業者でも利用できません。また、シェア1位を誇るVisaはザオプションでは利用できなくなっています。ファイブスターズマーケッツは、以前は3つの国際ブランドが利用可能となっていましたが、2023年2月から決済システムが変更となり、JCBからのみ入金可能となっています。

 Bi-Winningについては、クレジットカード入金が利用可能となっていましたが、詐欺グループに悪用されたとのことで2023年7月より停止しています。

 ただし、上記の国際ブランドであったとしても、発行会社が個別に使用を制限している場合は使用できません。具体例を挙げるとすれば、楽天カードは海外でも利用可能なクレジットカードではありますが、金融庁未登録の金融業者との取引には利用できません。

 金融庁に金融商品取引法上の登録を受けていない事業者(以下 無登録業者)との金融商品取引(FX取引等)にかかるトラブルが発生しております。

 弊社では、無登録業者との取引については、順次お断りさせていただきますのでご了承ください。

金融庁に無登録でFX取引等を行う事業者との取引停止について|楽天カード

 また、銀行系カード、特にVISAブランドのものは、近年審査などが厳しくなっているためか入金できないケースがあるようです。

海外業者が必ずクレジットカードに対応しているわけではない

 このように、全ての海外バイナリーオプション業者が全ての国際ブランドに対応しているわけではありません。また、現在ではクレジットカードが利用できるBi-Winningは、2022年8月までは全てのクレジットカードによる入金ができませんでした。

 これについては、クレジットカード利用の際に発生する手数料が関係しているものと思われます。

 分割払いやリボ払いを除くクレジットカード決済では、購入額と同額が、後々登録した口座から差し引かれます。簡単に仕組みを説明すると、

  • カード会社が代理で業者に金を支払う
  • 利用者は後日、予め決められた日にカード会社に利用した分を支払う

 という流れなのですが、このとき、加盟店=カード決済が利用された店舗やサービスは、カード会社に対して手数料を支払うことになります。つまり、こちらが支払うのは額面通りで、バイナリーオプションの口座にもその額面が入金されますが、業者側が受け取れる総額はその額未満ということです。

 勿論、手数料は入金額と比べて微々たるものではありますが、積み重なれば無視できない金額になります。場合によっては、その手数料によって首が回らなくなるということもあるでしょう。

 この問題は利用者が活発に取引する環境が整えば解決されます。2023年7月現在は止まっているとはいえ、Bi-Winningが2022年9月に入ってクレジットカード決済を導入できたということは、それだけ安定した運営ができているという証左でもあり、総じて、クレジットカード決済を導入しているバイナリーオプション業者は、経営が安定していると言い換えることもできるでしょう。

何故国内バイナリーオプションではクレジットカードが利用できないか

 海外業者と違い、大半の国内証券会社ではクレジットカードによる入金などはできません。

 これは一言でまとめてしまえば、金融庁が許可していないからです。

 クレジットカード利用は極端な言い方をしてしまえば、カード会社に借金して買い物をしているということになり、これにより金融商品取引に取り組む行為を、金融庁が許可する道理はないのです。

 また、この点は海外バイナリーオプション業者利用において懸念されるリスクの1つですが、カード破産の危険性も懸念材料としてあるでしょう。

そもそもクレジットカード番号を入力して大丈夫?

 クレジットカードを利用する上で、『名義』『カード番号』『有効期限』『CVV番号』は重要なものです。『クレジットカードの情報が流出』と報道されることがありますが、この場合これらすべての情報が紐づいた形で流出していることがほとんどです。そうなると第三者に悪用される可能性が高まるため、これらの情報管理は厳重に行わなければなりません。

 また、登録した業者自体がカード情報を悪用するケースもあります。

 では、そもそも海外のバイナリーオプション業者に、これらのカード情報を渡して大丈夫なのでしょうか?

多くの業者は大丈夫

 ハイロードットコムやファイブスターズマーケッツといった、日本においても老舗の業者、ブビンガのような、日本進出は後発でも世界的に見れば老舗の業者は勿論のこと、ザオプションやBi-Winningなど、比較的新規業者でも利用者が安定しているところならば、カード情報を悪用される危険性はありません。

 また、金融商品を取り扱う都合上、セキュリティにも万全を期していると考えられますので、そう簡単に情報が流出することもないでしょう。

 勿論、絶対に情報流出が起きないとは限りません。どうしても不安ならば、銀行振込やその他の入金方法を利用しましょう。

まとめ

  • 海外バイナリーオプション業者では国際ブランドを利用してクレジットカード決済が利用可能
  • 実際にどのカードが使えるのかは業者によって様々
  • 国内業者はクレジットカード利用不可

 クレジットカード決済は、今実資金が手元になくても利用できる入金方法ではありますが、もともと金融商品取引は余剰資金で行うものであり、間違っても、取引で利益を出してその分で支払うものではありません。

 クレジットカードの支払が滞れば、最悪ブラックリストに乗ってしまい、その後のクレジットカード利用やローンなどが利用できなくなる恐れがあります。くれぐれも、クレジットカードによる入金は計画的に行いましょう。

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