バイナリーオプションは勉強すれば勝てる……わけではないが勉強しなければ勝てない

UPDATE:2023/05/31

「バイナリーオプションは勉強すれば勝てる」

 この言葉は、ある一面においては正しく、ある一面においては間違いでもあるといえます。すなわち、バイナリーオプションは勉強しなければ勝てる取引も勝てませんが、勉強さえしていれば勝てるというものでもありません。

 バイナリーオプションで最低限取り組むべき勉強法と、勉強するだけではどうすることもできない要素について触れていこうと思います。

バイナリーオプションに必要な知識と勉強法

 まずはバイナリーオプションの土俵に立つために必要な知識と、それを得るための勉強法をピックアップします。

取引する金融商品の相場状況を読む

 何はなくとも、取引する金融商品について、現状を読み解くのが重要です。これができなければ、極論すればお話になりません。

 バイナリーオプションのような超短期取引においては、ファンダメンタル分析よりもテクニカル分析のほうが全般に有効です。当サイトにおいても、

 これら基本的なテクニカル分析のインジケーターや、

 このようなチャートの読み解き方について触れてきました。

 これらの情報はネット上に多数用意されています。しかしながら、そもそも名称を知らなければ、調べようがありません。

 ここで1つ思い出していただきたいのは、バイナリーオプションはFXに類似した取引であるということ。実際には無視できない程度に違いはありますが、根本にあるものは同じといっても差し支えありません。

 どういうことかというと、FX初心者向けの解説書や分析の基礎知識が網羅された手引書が、バイナリーオプションでも活用できるということです。

 日本ではバイナリーオプションが規制されており、そのルールに則った所謂国内バイナリーオプションは取引として魅力のないものとなり、結果バイナリーオプションを専門に扱う書籍は刊行されていません。しかしFXは別です。FXに関係する書籍は、各出版社から様々出版されています。

 当然、テクニカル分析を詳細に解説した専門書も非常に有用です。バイナリーオプションのための知識を得る第1歩として、まずはそういったものを探してみましょう。

 ただし、多くの解説書において分析の基準となっているローソク足は1日足ですので、使用されている単位は適宜自分で置き換える必要があります。

 例えば、『25日移動平均線』という記載がある場合、ローソク足25本分の移動平均線という意味です。仮に5分足を用いているとしても、25日=5分足7,200本分ということではありません。

 そうした上で、取引する金融商品がどのようなものに影響を受けるのかも、確認したいところです。日本における最もメジャーな取引対象は、米ドルと日本円のセットである米ドル円通貨ペアです。

バイナリーオプションでおすすめの通貨ペアは?世界3大通貨の特徴も解説

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 これは米国と日本の経済状況の影響を直接的かつ強く受けるため、両国の経済政策や環境を手に入れる手段は確保しておきましょう。

重要な経済指標

 先述の経済政策や状況を数値として示すのが、各国が発表する経済指標です。特に米国雇用統計は、世界最大の経済大国の経済状況を端的に示すものとして、あらゆる金融商品取引において重要視されます。

米国雇用統計とは?バイナリーオプションでも重視すべき指標か?

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 勿論これ以外にも、各国の消費者物価指数なども重要です。何がいつ発表されるのかについては、Yahoo!ファイナンスや、OANDAラボなど各証券会社にて確認できますので、チェックを欠かさず行いましょう。

突発的な情勢の変化への対応

 世の中、何が起こるか分かりません。そして、突発的な事象は、金融商品の価格にも影響を及ぼします。

 これらにどう対処すればいいのかというとかなり難しいところではありますが、最低限ニュースサイトは定期的にチェックしましょう。

 テレビやラジオのニュースでも構いませんが、報道の迅速さはネットのほうが優秀です。より迅速な対応を求めるなら、ネットを活用しましょう。

それでも取引が上手くいかないこともある

 知識を手に入れ、情報収集も万端。それでも取引が上手くいかず、権利放棄となるケースは少なくありません。

 一体何故でしょうか。

そもそも相場は予測できないもの

 相場は生き物といわれているように、そもそもからして、ファンダメンタル分析にせよテクニカル分析にせよ、完璧な未来予測はできません。

 両分析で行えるのは、最もそうなる公算が高いであろう予測が限界で、プロでも的中率は60~70%程度ともされています。加えて、テクニカル分析はローソク足を日足として見た場合を基本としているためそれ未満では精度が低下し、ファンダメンタル分析に至ってはそもそも長期的な分析手法であることから、バイナリーオプションとは元々それほど相性がよくありません。

 突発的事象はニュースをチェックして対応といいはしましたが、そもそも自然災害や事件は、いつ何処で起こるか誰にも分かりません。場合によっては決済直前に何かしらが起きることもあるでしょう。

 どれだけ真剣に取り組もうとも、どうしようもないことはあるのです。

最終的には運も絡む

 究極的にはこの1点にあります。どれだけ知識や経験を重ねても、運が致命的に悪ければ、どうしようもありません。

 前項の点に関しても、結局はここに帰結します。しかも、運は上げようと思って上げられるものではない抽象的なものというのも厄介です。

 風水などで運気アップという手もあるにはありますが、理論的とは言い難く、また確実性があるわけでもありません。こればかりは正直、本当にどうしようもないとしか言いようがないでしょう。

まとめ

  • バイナリーオプションは勉強すれば勝てるわけではないが勉強しなくていいわけでもない
  • 相場の分析力や情報収集能力が物を言う
  • しかし運によるところも大きい

 人事を尽くして天命を待つという言葉があります。

 いくら、どれだけ努力しても最後は運次第だからといって、博打的にバイナリーオプションに取り組むのはおすすめできません。まずはセオリーどおり、しっかりとした分析力を身につけてから取り組むようにしましょう。

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